研究実績の概要 |
多義語と類義語の問題を扱った文献を広範に収集し、語彙ネットワークの概念化や研究手法を含めて先行研究の検討、評価を行った。次に、研究対象である英語の動詞hit, strike, beatそれぞれの「振る舞い特性」(behavoural profiling)を明らかにするためBritish National Corpusから抽出したそれぞれ600(計1,800)用例について、形式と意味の両面にわたる詳細なタグ付け(annotation)を行った。
以上のように研究の基礎となる作業に注力したため、論文等における成果の公表には至っていないが、言語知識の複雑なネットワークとしての性質とそこから導かれる言語教育への示唆については年度中に行った招待講演で取り上げた。研究の前提となっている言語発達の創発的な性格には寄稿したブック・チャプターにおいて言及した。
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