研究実績の概要 |
本研究は「視覚障害児童の外国語活動における二次元ドットコード利用による教材開発研究」(平成31年度基盤研究(C))の継続研究である。学習指導要領では小学校外国語教育の充実が求められ、中学年(3, 4年生)で「外国語活動」、高学年(5, 6年生)で「外国語科」が2020年度から完全実施されている。中学年は学習指導要領に対応した外国語活動教材『Let’s Try! 1, 2』を、高学年では各出版社からの教科書を使用して学習している。 特別支援学校の小学部においては学習指導要領で、一人一人に応じた指導の充実が求められ、コンピュター等の情報機器の活用等について規定され、特に視覚障害児童には音声教材の整備充実が求められているところである。本研究はこれまでの二次元コード、音声ペン、触図を活用した学習プログラムの研究成果を応用し、『Let’s Try! 2』の指導者用発音マニュアルの作成と学習指導モデルを構築することにある。 初年度は高学年(5・6年生)で2023年度まで使用されてきた教科書が2024年度から改訂されることから、これまで使用されてきた教科書の内容分析を行った。具体的には検定教科書を出版している7社の教科書と移行期にに使用された教材『We Can! 1, 2』の合計16冊(5年生用8冊、6年生用8冊)についてその語彙調査を行い、その分析結果を論文発表した。
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