研究課題/領域番号 |
23K00721
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
石井 友美 岡山大学, 教育推進機構, 講師 (60802072)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 中国語多読 / 内発的動機 / 学習意欲 |
研究実績の概要 |
2023年度は次年度(2024年度)開講する中国語多読クラスの準備を行った。準備は主にクラスで使用する書籍に関することと、クラスを履修する学生に対する内発的動機を探るアンケート(意識調査)の準備である。以下、それぞれ詳しく説明していく。 まず書籍の準備について説明していく。多読クラスで使用する中国語の書籍(絵本、漫画、児童書)を 267冊購入し、購入した書籍を使用文字数、使用語彙、文法の難易度を鑑みて入門、初級、中級、上級に分類した。そして多読クラスで使用する教室に書籍を配置した。配置については多読の書籍を扱っている四谷図書館、多くの外国語の絵本を所有するボローニャいたばし絵本館を訪れ、配置方法やキャプションの立て方を参考にした。またこれらの書籍に学生が貸し出しできるようにバーコードを貼った。 次にアンケート(意識調査)について説明していく。多読を通して学生の内発的動機がどのように変化したかを探るため多読クラス実施中に2回のアンケートを行うことを計画した。アンケートは二宮理佳氏、川上麻理氏の「多読授業が情意面に及ぼす影響 ―動機づけの保持・促進に焦点をあてて―」および二宮理佳氏の「多読授業が初級学習者の内発的動機づけに及ぼす影響」を参照し、多読を通して学生の中国語学習の満足度、達成度の変化を測る設問を制作した。また中国語学習への貢献度、多読ルールに対する意識は高橋亘氏の「海外高等教育機関における日本語多読に対する意識-ベオグラード大学での質問紙調査を基に-」を参照し、設問を制作した。実施予定のアンケートは2回とも5 段階(1.ぜんぜんそう思わない 2.そう思わない 3.どちらでもない 4.そう思う 5.強くそう思う)と自由記述である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
書籍を予定通購できたことと書籍の配置、貸し出し手続きは所属する大学の職員の協力を得ることができたため、2023年度の研究は順調に進んだ
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は実際に多読クラスを行い、学生の中国語学習に対する内発的動機の変化をアンケート(意識調査)で探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入した書籍の分類、図書貸出処理は当初は人を雇い行う予定であったが、所属大学の職員が担当することが可能になり、人件費の支出がなくなった。また当初予定していた出張が田業務のため中止となり、旅費の支出が少なくなった。今年度使用しなかった予算は2024年度にアンケート整理の人件費や出張費に使用する予定である。
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