研究課題/領域番号 |
23K00728
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
廣康 好美 上智大学, 言語教育研究センター, 教授 (50249067)
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研究分担者 |
GARCIA CARLOS 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (30817169)
山浦 アンヘラ 中央大学, 商学部, 助教 (30963029)
中島 さやか 上智大学, 言語教育研究センター, 講師 (40757043)
MOYANO JUAN・C. 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (90726853)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | スペイン語教育 / 教員研修 / スペイン語教員実態調査 |
研究実績の概要 |
2024年度はConcha Moreno氏を招聘し、一連の教員研修講座を開催した。Moreno氏は上智大学言語教育研究センター受け入れの、客員研究員として2023年10月12日から11月13日まで日本に滞在し、共同研究を行った。 Moreno氏はスペイン語教員研修の第1人者であるばかりでなく日本におけるスペイン語の事情も熟知している。今回は中央大学で行われたイスパニヤ学会大会の当日、同会場で行った第1回目の研修を始めとし、上智大学、立教大学、聖心女子大学での1連の研修会を開催した。形式はハイブリッドとした。対面、オンラインを合わせて140人を超える登録があり、毎回100人近くが参加した。研修会の内容は、グループ全員とMoreno講師が密接に連絡を取り合って決めた。さらに、Camvasのシステムを使い、資料配布を行うとともに、参加者と講演者が直接対話をする機会を設けた。また研修会の前後では感想や要望等の意見を集めるアンケートを実施した他、参加者に直接会って意見を求めるなど積極的に教員研修のニーズの把握を行った。 これに加えて、メンバーMoyano, Yamaura, Hiroyasuは2021年から続けているスペイン語教育の実態調査を引き続いて行っている。これは、実際にスペイン語教育に携わっている教員がどのような教育や研修を受けてきたかや、大学の専任教員、非常勤教員等の身分、担当クラス数等の、仕事の実態、教授法を細かく調べるなど、本研究の基礎研究となるものである。これは2023年度中に論文としてまとめたため、2024年度の出版を目指している。 代表者のHiroyasuはスペインGranada大学の招へいで、教員研修会の講師を務め、日本人学生の外国語の学び方等の講演を行った。その他理論的研究については各自が進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年は、教員研修のニーズを知ることを主な目標としてきたが、教員研修を実際に行うとともに、継続して行っているスペイン語教育の実態調査を進めることにより、概ね計画通りに進んだと言える。メンバーは海外の学会等の招待で、日本のスペイン語教育事情についての講演を行った。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度行った研修会のまとめについては、2024年度以降行っていく予定である。2024年度以降の研修会の開催については講師との交渉などもあり、まだ決定していない。2024年度あるいは、2025年度にもう一度外国からの講師の招請を行い、研修会を行いたいと考えている。 理論的研究についてはこれまでどおり各自が進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度はConcha Moreno氏の招聘のための予算を申請していたが、長期滞在の必要があったため、メンバーの家に宿泊することによって、宿泊費を節約することができた。2024年度は外国からの招聘予定はなかったが、余剰分を使って、可能な場合は別の教員を外国から招へいするために使いたいため、2024年度に繰り越したい。
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