研究課題/領域番号 |
23K00772
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大年 順子 岡山大学, 教育推進機構, 教授 (10411266)
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研究分担者 |
宇塚 万里子 岡山大学, 教育推進機構, 教授 (40601381)
フジシマ ナオミ 岡山大学, 教育推進機構, 教授 (90437567)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | アカデミックライティング / 学術英語 / ティーチングアシスタント / オンライン授業 / 理工系学部生 / AI-powered writing tools |
研究実績の概要 |
2023年度は「研究実施計画」に記載した通り,米国のジョージア州立大学のApplied Linguistics and ESLに客員研究員としてDr. Diane Belcherのガイダンスを受けた。滞在中,Dr.Belcherが教授した大学院授業「Introduction to Intercultural Communication」および「Reading-Writing Relations」を聴講する機会を得て,当該研究課題に対する知見および資料を得ることができた。 今後の研究の中でもっとも重要な学びは,AI-Powered toolsの効果的な使用法の検証である。ジョージア州立大学のESP/EAP授業においても,GenAIと人間講師の共存を前提としてアカデミックライティング指導研究が模索されており,報告者が参加したGenAIのワークショップでも,最新の教育GenAIの使用事例を学ぶことができた。 さらに,帰国後の2024年3月には,分担者の宇塚万里子とともに,韓国の陸軍士官学校,西江大学,およびStony Brook University等を訪問をし,当該研究について意見交換を行った。陸軍士官学校のようなEnglish for Occupational Purpose を掲げる機関では,GenAIに使用は積極的であるのに対し,Stony Brook UniversityのWriting Centerでは,人間講師やTAによるコミュニケーションを基調とした指導を重視していることが分かった。 このように様々な機関の中に身を置いて当該研究を吟味することで,GenAIを取り入れた指導とTA独特の人間性の価値観に比重を置いた指導法など,研究の視点をより広げることに繋がった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究計画書」に記載した通り,ジョージア州立大学でDr.Belcherの授業を聴講し知見を得ることができ,またソウルの主要大学を訪問し担当教授との意見交換を通して,アカデミックライティング指導の多様なアプローチを学ぶことができた。したがって,本課題は「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
ジョージア州立大学等で得た知見やデータをもとに,採用した留学生にteacher training を行う。Teacher training には,高次年生を募ってチュートリアルの形式でのライティング指導など,実地訓練も行う。その後,オンライン授業のための教材や活動の開発を行う。また,AI-powered tools を適切に使用するためのガイドラインも作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者の追加等があったため。
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