研究課題/領域番号 |
23K00809
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小宮 木代良 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90186809)
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研究分担者 |
伊藤 昭弘 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 教授 (20423494)
石津 裕之 東京大学, 史料編纂所, 助教 (50812674)
及川 亘 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70282530)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 佐賀藩 / 鍋島直茂 / 鍋島勝茂 / 家臣家史料 / 年次比定 / 居所確定 |
研究実績の概要 |
対面形式の研究会としては、まず、6月17日~19日に、史料編纂所において、共同分析のための今年度の第1回研究会を開催した(参加14名)。つぎに、11月10日~13日には、佐賀県立図書館において、第2回研究会を開催した(参加14名)。史料編纂所で研究会を行う際には、同所所蔵の関連史料を多く利用し、対して、佐賀県立図書館において行う際には、同館所蔵の坊所鍋島家文書原本の参照を行った。これらの共同作業による作業の途中経過は、共同研究システムを利用して、参加者が常に相互に確認できるようにしている。また、Zoom利用による研究会としては、6月26日と11月27日に、それぞれ直近の対面式研究会の際に残された部分について補うための研究会を行った(いずれも14人参加)。 第2回研究会開催中の11月11日には、シンポジウム「坊所鍋島家文書を読みなおす-成立期の佐賀藩と江戸幕府-」を佐賀市において開催し、87名の参加者があった。 これらの研究会は、東京大学史料編纂所共同利用・共同研究拠点における特定研究経費のプロジェクト(近世大名家臣家史料の「読み直し」と研究資源化)と連携しながら実施し、その旅費については一部を支出した。当初の予定では、坊所鍋島家文書のうち、未整理分を中心とした原本史料調査を行う計画を立てていたが、参加者の予定があわず、年度内には実行できなかったため、2024年度に実行することとした(2024年4月、2024年度の調査作業として全員参加により実施した)。 さらに、共同研究では支出分が確保しにくい関連の史料コピーや文献の購入を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目的としている坊所鍋島家文書中の鍋島直茂文書・同勝茂文書、総計約500点のうち、初年度の本年度までに、230点分の検討を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
残る2024年度と2025年度で、坊所鍋島家文書中の鍋島直茂文書・同勝茂文書、総計約500点の検討を終えるとともに、未整理分の検討・調査を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた佐賀における未整理分原本史料調査について、参加者の予定がそろわず、次年度当初におこなうこととなったことで、その分の旅費が、次年度に繰り越しとなった。他にも、東京での関連史料調査も同様に実施できなかった。本年度は、これらの史料調査の実施を確実に行う。
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