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2023 年度 実施状況報告書

『日本書紀』の暦日からみたその編纂過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00836
研究機関金沢大学

研究代表者

小島 莊一  金沢大学, 国際機構, 特任准教授 (60758663)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード日本書紀の暦日 / 日本書紀の紀年 / 諸写本における文字の異同 / 諸版本、刊本における校異
研究実績の概要

本研究は『日本書紀』における暦日や紀年がどのように編纂されたものなのか、他の歴史書と比較して明らかに作為性をもって設定されていると考えられるその暦日や紀年に関する考察を目的として進められる。
しかし、その考察へと進むためには、まずは『日本書紀』における暦日や紀年に関する表記方法の基本的なデータベースを作成し、それを基に暦日や紀年のデータを整理する作業を進めていかなければならい。当時の編纂体制や編纂方法に関する客観的な資料や記録がまったく存在せず、『日本書紀』そのものの内容から分析し、推察していかなければならない部分が極めて多いからである。もちろん同時代の他の歴史書や、日本が参考にした中国の歴史書における暦日や紀年の表記方法のデータも参考資料として大いに役立つものであり、作業を進めていかなければならない。
このためには、すでに原本の存在しない『日本書紀』における暦日や紀年の記録をできるだけ原本に近い正確な状態に復元する必要があり、多岐にわたる諸写本における文字の異同や、古い影写本のチェック、貴重本の写真版の確認、また、これまでの先行研究(主に江戸時代の諸版本や明治時代以降の諸刊本)において広く実施されてきた校異作業のチェックなど、多岐にわたる様々な基礎作業が必要となる。
現状では、まだそれらの作業を進めている段階であり、こうした作業によって『日本書紀』の暦日や紀年の記録が明らかになった上で、次のステップである分析や考察の作業に進んでいくことになる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

大学の通常業務、その他の研究以外の業務が想定していた以上に多く発生しており、現時点では当初想定していた進行予定よりも、やや遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

現状ではやや遅れているものの、予定の研究は進められる状況である。今後、データの確定作業を終え、具体的な『日本書紀』の暦日編纂システム、また記事における紀年の設定過程について考察を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

物品の購入段階にまで作業が進行しなかったため、次年度使用額が生じた。
これは次年度の物品購入において実施される。

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公開日: 2024-12-25  

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