研究課題/領域番号 |
23K00863
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
栗田 禎子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (10225261)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 帝国主義 / 非戦 / 中東 / ネットワーク |
研究実績の概要 |
本研究課題のテーマである「帝国主義批判・非戦の思想の形成と国際ネットワーク:『中東研究』に着目して」に関連し、特に当該ネットワークを構成した中心的思想家・活動家であるW.S.ブラント、アフガーニー、ロートシュタインらに関してこれまで英国・エジプト・オランダ等で収集した史資料の整理・分析を進めた。 さらに分析の過程で海外(アメリカ合衆国・英国・エジプト・イラン等)在住の研究者およびインフォーマント(当該課題に関連する史料・情報提供者)とメール・書面を通じでの意見交換・研究交流を進め、その過程で特にオラービー革命やイラン立憲革命、アフガーニー等に関する未入手文献・資料(アラビア語・ペルシア語文献を含む)を収集することができた。 当該研究課題に関連研究成果の発信の一環として、日本語および英語での執筆活動を進め、著書(共著。日本語1点英語1点)および論文を発表することができた。新たな英語論文を2024~2025年度に海外学術誌に投稿するための準備を進めており、既に草稿はほぼ完成した状態にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の研究計画として予定していた関連史資料の整理・分析、海外の研究者との意見交換や新資料の収集等の作業を順調に進めることができた。また研究成果を著書・論文等の形で発信する作業も順調に進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は引き続き研究課題に関連する史資料・文献の整理・収集を進めると共に、欧米・中東の研究者との意見交換・研究交流を行なう。また、2023年度中に草稿を執筆した英語論文を海外の学術誌に投稿する準備を行なう。2024年度後半から2025年度前半に英国・エジプト等での追加的史資料収集を行なうと共に、2025年度後半には研究会・ワークショップ(オンライン形式の国際研究会を含む)等を開催して本研究で得られた知見の発信に努める。また史資料の分析・考察結果を電子媒体および紙媒体(冊子体)で公表することを計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
史資料収集(購入)用に予定したいた経費につき、史資料がオンラインアーカイブや海外の知人(研究者)の厚意により無償で入手できたため、残額が生じた。次年度使用分に関しては追加の史資料収集および必要備品の購入等に充てる予定である。
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