研究課題/領域番号 |
23K00975
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
渡邉 敬逸 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (30711147)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 忘れられた過疎地域 / 非過疎地域 / 旧市町村 / 人口減少 |
研究実績の概要 |
研究は非過疎地域にありながら過疎地域相当の人口減少を示している旧市町村(昭和25年時点の旧市町村:昭和の大合併以前の旧市町村)を「忘れられた過疎地域」と位置づけ、その存在と特性を旧市町村別の人口分析と現地調査から探索的に明らかにすることを目的とする。本目的を達成するために①「忘れられた過疎地域」の存在、②これを生み出す地域構造、③「忘れられた過疎地域」における具体的な現況と課題を、3か年の研究期間で探索的に検討する。本年度は①の作業を実施し、1975年・1990年・2015年の各人口データを用いて、現行過疎法の人口要件に照らして「忘れられた過疎地域」を特定するとともに、その地理的分布について検討した。分析の結果、全旧市町村(10,495)のうち約14%にあたる1,487が「忘れられた過疎地域」として抽出された。これらの多くは過疎地域の周縁部に分布する傾向にあることから過疎地域と近しい地域条件にあると考えられるとともに、昭和の大合併時の地域条件の異なる都市部等との合併を選択したことにより、各要件が新市町村内で平準化された結果として非過疎地域となり、現在に至っているものと考えられる。加えて、これらの中には全要件の指標において過疎地域の平均値を上回る旧市町村も散見され、これらには40年間人口減少率が90%以上に至る劇的な人口減少がしている旧市町村が含まれており、近い将来に非過疎地域から旧市町村単位の「廃村」が発生することが予見される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画に示した①「忘れられた過疎地域」の存在の特定を計画通りに実施したため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は研究実施計画通りに各種地域統計を用いた地理空間分析と現地調査を実施し、「忘れられた過疎地域」が生成される地域構造とその具体的な現況と課題を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
「忘れられた過疎地域」の地域特性の分析に用いる公共統計の必要性及び適切性について再検討する必要が生じたため。次年度に適切に利用する。
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