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2023 年度 実施状況報告書

抗争的多国間主義時代におけるASEAN諸国の対外政策における制約要因

研究課題

研究課題/領域番号 23K01282
研究機関同志社大学

研究代表者

西川 由紀子  同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (70584936)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード援助動向 / 多国間主義 / 軍事費
研究実績の概要

本年度は予定していた現地調査をタイにて実施した。国際会議の開催の機会を利用し、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、インドネシアの関係者および東南アジア研究を行う研究者および実務家に聞き取りを行うことができた。また、タイで開催された地域会議で報告を行ったことにより、本研究に関連する内容について、現地の研究者から有用なコメントと情報が得られた。特に軍事費に関するデータについては、公表されているデータに加え、シンクタンクや研究者への聞き取り調査が有用であることが分かった。
本研究の背景となる経済及び軍事費に関するデータを収集してきたが、特に軍事に関するデータの信ぴょう性の問題への対応を検討する必要があったことから、予想よりも時間を要した。この問題については、打開策を検討し、複数の国際機関と、当該国が提供するデータを組み合わせること、現地調査で得た情報を参考に、各国のシンクタンク関係者および研究者などにも聞き取りを行い、最終的には、これらを総合して判断することとした。経済(インフラ関連の支援)に関するデータは、予定通り収集できた。
研究報告のほかに今年度は、オーストラリア、東南アジアと南アジアを含む広域アジアの研究者(オーストラリア、ニュージーランドを含む)とともに、本研究にかかる内容を含むパンデミック後の国家と社会に関する国際共同研究を進めて、共著で英語の図書を出版した。この図書の第4章を担当した。今後、これをもとに学術雑誌への投稿論文を執筆へとつなげる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定以上の期間のデータを収集する必要性があること、データのアクセスに関連して予想以上に時間がかかったことからやや遅れる結果となった。

今後の研究の推進方策

研究2年目は、本研究の背景となる東南アジア関係国の援助動向と軍事費の動向について、複数の機関によるデータを引き続き収集する予定である。また引き続き現地調査も行う予定である。本年度に予定していたができなかった国際会議での報告を2年目に行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた現地調査が実施できなかったこと、前年度から行っていた調査および研究により進捗が遅れたこと、また、1年目に予定していた国際会議が延期され、2年目に国際会議への出席を予定していることから、これを見越して繰り越しが必要になったため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Southeast Asia from the Peace and Conflict Lens2023

    • 著者名/発表者名
      Yukiko Nsihikawa
    • 学会等名
      Association for Asian Studies
    • 国際学会
  • [学会発表] Regional Security in Southeast Asia in the Era of Great Power Rivalry2023

    • 著者名/発表者名
      Yukiko Nishikawa
    • 学会等名
      Southeast Asia Regional Network
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] Pandemic, States and Societies in the Asia Pacific, 2020-2021: Responding to COVID2023

    • 著者名/発表者名
      Yukiko Nishikawa
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      Routledge

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公開日: 2024-12-25  

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