研究課題/領域番号 |
23K01609
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
潮崎 智美 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (70336072)
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研究分担者 |
土井 一生 九州産業大学, 商学部, 教授 (00247248)
城多 努 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (30423966)
大東和 武司 関東学院大学, 経済経営研究所, 客員研究員 (40152194)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 地域企業 / 伝統産業 / レリジエンス / 国際ビジネス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、それらの地域企業が本来的に持つ劣位性をいかにしてグローバルな優位性に転換できるのかを解明することにある。具体的には、地域企業の伝統を国際環境の中でいかに革新につなげ、レジリエンス能力を発揮しているのかを詳細に分析することにある。 本年度は、研究の基礎となる理論を固めるとともに、パイロット調査を兼ねたインタビュー調査を行うという計画であった。その計画に基づき、特に①地域企業がなぜ、またどのように、再生につながる国際展開しているのか、また、してきたのか(国際環境と地域企業の関係性)、②地域企業の再生に際して決定的な要素となる資金調達が、レジリエンス能力にどのように関与しているのか(資金調達と事業継続性の関係性)に焦点を絞り、研究会を開催して議論を深めたのとともに、国際ビジネス研究学会九州部会での報告(2024年3月)、クラフト・ワークショップでの報告(2024年4月)の準備、欧州ビジネス・ヒストリー学会での報告(2024年7月)の準備、論文公表、日本企業の海外子会社や国内伝統産業企業でのインタビュー調査(2023月10月、2024年2月)を中心に精力的に研究活動を行った。具体的には、広島の伝統産業企業である白鳳堂とカイハラ、三重の伝統産業企業である伊勢木綿、ドイツのハイテクベンチャー企業であるビオンテックをケースとして個別に分析を行うのとともに、比較研究することを通じて、比較の視点と軸を定めようとしており、理論の普遍化への道筋を辿っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アクセプトされた2つの国際学会と1つの学会部会での報告を行うほか、データ収集と論文の執筆に努める。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の変更は特にない。アウトプット重視の研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度、データ分析ソフトが購入できず、予定していた人件費も執行されなかったため。
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