• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

小売業の消費者行動を解明するための新潜在要因によるNeo購買行動モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K01659
研究機関愛知大学

研究代表者

山田 浩喜  愛知大学, 経営学部, 教授 (90825704)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード階層ベイズモデル / 商業エリア / 地域ブランド資産要因
研究実績の概要

名古屋市にある主要な商業エリア(名古屋駅エリア・名古屋栄エリア)の消費者満足度モデルを提案した。インターネットによるアンケート調査データを取得し、階層ベイズ二項ロジットモデルに適用させる。被験者は愛知県に居住する両商業エリアを過去1年間で利用したことのある20~70歳代の消費者である。取得した被験者は800名である。階層ベイズモデルのうち、個体内モデルの説明変数には地域ブランド資産要因(29要因)を組み込む。被説明変数には商業エリア(名古屋駅エリア・名古屋栄エリア)に対する魅力度選択を用いる。地域ブランド資産に関する研究はまだ十分進んでいない。また対象とする地域も県や市が多く、それよりもマイクロな地域を対象にしたものは少ない。本研究のように、商業エリアを研究対象にして地域ブランド資産要因を階層ベイズモデルに適用させたものはほとんどない。この点が本研究の新規性にあたる部分である。
提案モデル推定の結果、商業エリアの魅力度に対する地域ブランド資産の評価の影響度合を把握することができた。定性的アプローチから地域ブランド研究が多い中で本研究の貢献度は大きい。また、階層モデルの結果から、地域ブランド資産要因の評価と消費者属性との関係性を把握することができた。ただし、本研究は横断データを用いている点が課題である。今後の研究アプローチとして複数時点のアンケート調査データを用いて、提案モデルの記述能力と予測能力の検証等を行うことがもとめられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

モデルに適用するデータは予定通り取得できているが、モデル推定(階層ベイズモデルの同時解析、構造方程式モデル)が滞っているため。

今後の研究の推進方策

モデルに適用するデータに関しては予定通り取得することができたので、モデル推定を速やかに行い、学会発表、論文投稿を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

モデルに適用するデータは予定通り取得できているが、モデル推定(階層ベイズモデルの同時解析、構造方程式モデル)が滞っており、執筆・学会発表が遅れているため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 名古屋商業エリアにおける消費者の異質性を考慮した魅力度評価に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      山田浩喜
    • 雑誌名

      経営総合科学

      巻: 120 ページ: 21-43

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi