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2023 年度 実施状況報告書

個社性と業種特性を反映した人的資本開示モデルの構築に関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K01690
研究機関神戸学院大学

研究代表者

島永 和幸  神戸学院大学, 経営学部, 教授 (90362821)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード人的資本会計 / 生活賃金
研究実績の概要

本年度は,主に,次の3つの研究活動を中心に行った。
1つ目は,国際会計研究学会第40回研究大会(近畿大学)で実施された統一論題報告「人的資本情報開示の義務化と課題」である。本研究では,まず,「リフレーミング」と「スコープ」という2 つの視点から,人的資本の情報開示のあり方を検討した。つぎに,有価証券報告書におけるサステナビリティ情報および人的資本情報に関する記述情報の内容分析を,テキストマイニングの手法を用いて実施した。
2つ目は,中小企業会計学会第11回大会(専修大学)で実施された統一論題報告「中小企業における労働者の確保と生活賃金の会計」である。本研究では,わが国において長年社会問題となっている中小企業の労働力不足問題に焦点を当て,その解決に向けて生活賃金の導入を図るべく,その外部報告モデルである生活賃金の会計の特徴と有効性を明らかにすることを目的とする。具体的には,次の3点を明らかにした。まず,わが国の中小企業における労働力不足の問題を中心に,生活賃金との関係性を明らかにした。つぎに,かかる問題を解決するアプローチとして生活賃金の概念を導入し,その定義を明らかにした。最後に,生活賃金の外部報告モデルである生活賃金の会計の特徴と有効性を明らかにした。
3つ目は,国際会計研究学会研究グループ「人的資本会計・監査(保証)制度の形成と課題」での活動である。2024年の研究大会での中間報告に向けて,研究活動を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は,3年計画の1年目の研究活動であり,統一論題報告を2つ行い,研究グループでの研究活動も継続中であるため,おおむね順調に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

2年目は,引き続き研究グループでの活動が続くとともに,日本知的資産経営学会全国大会での統一論題報告も行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

1年目の研究活動では,当初計画時よりも予算を節約して執行することができ,2年目以降の研究活動に充当するため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 人的資本情報開示の義務化と課題2023

    • 著者名/発表者名
      島永和幸
    • 学会等名
      国際会計研究学会第40回研究大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 中小企業における労働者の確保と生活賃金の会計2023

    • 著者名/発表者名
      島永和幸
    • 学会等名
      中小企業会計学会第11回全国大会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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