研究課題/領域番号 |
23K01703
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
市原 勇一 北九州市立大学, 経済学部, 准教授 (80781830)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | マネジメント・コントロール / 管理会計 / 障害者雇用 |
研究実績の概要 |
本研究は、障害者雇用を積極的に行っている組織のマネジメント・コントロール・システム(MCS)を調査・分析することを通じて、多様な特性をもつ従業員の能力発揮を促進するMCSのあり方を探索することを目的としている。 令和6年度は、(1)関連文献の収集・整理、および(2)障害者雇用を積極的に行っている組織の定性的調査を実施した。また、(2)に関連して(3)新たな調査先の候補となる事例の収集も行った。それぞれの概要は以下の通りである。 (1)人的資源管理分野の文献を中心に、障害者雇用やダイバーシティ・マネジメント、インクルージョン・マネジメントに関する研究の収集・整理を行った。人的資源管理分野の研究では、Nishii(2013)が提唱した「インクルージョン風土」(climate for inclusion)概念を用いた研究が増えつつあるが、本概念を用いた管理会計・MCS研究はほとんど行われておらず、本概念と管理会計・MCS研究との接合について検討を行った。 (2)不動産会社A社と製造業B社の2社に対する定性的調査を実施した。両社とも複数回のインタビュー調査を行い、収集したデータの分析を実施中である。 (3)本研究の対象となる組織は、一般企業、特例子会社、就労支援事業所といったさまざまな形態があり、各組織形態によってMCSの役割や利用方法等が異なることが考えられる。現在、確保できている調査先はいずれも一般企業であるため、特例子会社や就労支援事業所といった異なる組織形態の調査先も確保できるように努めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初調査を予定していた3社のうち、1社が調査先の都合により調査を開始できておらず、また、ほかの2社についても予定していた回数の調査が実施できず、遅れが生じている。事例の収集を通じて代替的なリサーチサイトの確保に取り組んでいるが、全体の計画からは「やや遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は現在調査を行っている2社の研究をさらに推し進めるとともに、新たなリサーチサイトの確保と調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査予定であった調査先1社の調査が開始できなかったこと、2社の調査に遅れが生じていること、学内業務のため予定していた海外学会への参加ができなかったことにより、次年度使用額が生じている。 今年度は昨年度調査を実施した2社に加えて、新規のリサーチサイトへの調査を行うため、主にこれらの調査に係る旅費として使用する予定である。
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