研究課題/領域番号 |
23K01737
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
守屋 貴司 立命館大学, 経営学部, 教授 (70248194)
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研究分担者 |
九門 大士 亜細亜大学, 付置研究所, 教授 (80709080)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | サードプレイス / 外国人とその家族 / 多文化共生 |
研究実績の概要 |
2023年度は、代表者である守屋は、日本における外国人材のコミュニティ形成を分析し、その機能と役割を分析・解明し、その先に、場としてのサードプレイスが多様に展開されているので、そのサードプレイスを類型化し、さらに、フィールドワーク調査、ヒアリング調査で深く解明することを計画することができた。具体的には、代表者である守屋は、当初から計画していた在日韓国朝鮮人のコリアタウンのサードプレイスとインド人のコミュ二ティのサードプレイスを研究対象として分析・フィールドワーク調査することを計画することができた。 また、代表である守屋は、パイロット調査をもとに、日本の物流産業における外国人材の活躍とそれら外国人材のサードプレイスについて調査・研究を行い、その研究成果を、所属する大学の大学紀要に論文として発表することができた。また、共同研究者である九門は、パイロット調査として、意欲的に、外国人の起業家・起業関係者のサードプレイスや中国人留学生のサードプレイスについて調査を行い、それぞれ「日本における国際的なサードプレイスの事例」、「中国人留学生のサードプレイス-中国留学生学友会の事例-」と題して、所属する大学のアジア研究所所報に2本の論考を発表することができた。そして、今後の研究計画として、九門は、外国人起業家・経営者や起業関係者のサードプレイスについて更なるヒアリング調査などを通じて深く解明することを計画することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の研究計画目標である1)研究メンバーによる本共同研究テーマに関する文献、論文、資料に関して網羅的に収集することができた。また、2)それら文献、論文、資料をもとに、研究メンバーで、リアルに集まり、長時間にわたり、当該研究テーマに基づくオリジナリティが高い研究に発展させるための研究の方向性や方針について深く議論を行うことができた。また、3)初年度の目標であったパイロット調査として、ヒアリング調査を行うことができた。また、4)パイロット調査を行い、その研究成果を、それぞれの所属する大学の大学紀要や研究所報に発表することができた。 以上の4点から初年度の研究目標を概ね達成することができたと言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、1)初年度に設定した研究計画をもとに、フィールドワーク調査やヒアリング調査を実施し、それを、所属する大学の大学紀要および研究所報などに論文や研究ノート、論考として、発表することにしたい。2)また、適時、共同研究メンバーで、リアルに集まり、研究成果の共有化を図ると同時に、それを基礎として、さらなる当該研究テーマに関する研究発展について模索を行うことにしたい。 具体的には、研究代表者である守屋は、日本でコリアタウンとして有名の鶴橋や新宿区大久保地区のフィールドワーク調査を行うと同時に、インド人コミュティのある東京都江戸川区の西葛西のフィールドワーク調査を行う予定である。また、共同研究者である九門は、外国人起業家・経営者や起業関係者のサードプレイスについて更なるヒアリング調査などを通じて深く解明する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該研究テーマに関連する文献については科学研究費で購入したものの論文のダウンロードや資料収集、パイロット調査の諸経費は、想定よりも節約することができた。また、次年度でのフィールドワークやヒアリング調査などのための交通費や謝金などが当初想定した予算よりも必要としている点がわかったため。
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