研究課題/領域番号 |
23K01839
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
大岡 由佳 武庫川女子大学, 心理・社会福祉学部, 准教授 (10469364)
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研究分担者 |
大塚 淳子 帝京平成大学, 人文社会学部, 教授 (50770418)
肥後 有紀子 武庫川女子大学, 社会情報学部, 准教授 (60550770)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 犯罪被害 / 障害者 / 支援 |
研究実績の概要 |
2023年度は、障害児者の犯罪被害状況を明らかにすることが課題となっていた。そこで、障害児者の被害の相談が寄せられることのある、障害者基幹相談支援センターおよび、障害者センター、性暴力被害者支援センターへのヒアリングを実施した。そられらのヒアリングを通じて、障害者の犯罪被害ケースの実態について実態把握に努めた。犯罪被害者は、周囲からの理解や支援が得られずらいが、障害の特性があるゆえに、更に理解が得られず、障害に合わせた配慮が講じられづらい状況にあることが明らかになった。また、障害の特性ゆえに誤解や不利益が生じてしまうことも明らかになった。 また、2023年度が、警察庁が管轄する犯罪被害者支援のための途切れない支援を考える有識者検討が開催される年となり、障害を有した被害児者へのアプローチも含めて支援の枠組みを検討される年になったため、諸関係機関へのヒアリングも行った。犯罪被害者の大多数としては健常者の被害者となり、その施策が先行しがちであるが、潜在的被害も多い障害者の犯罪被害者にも考慮した施策策定が必要である視点が明らかになった。 障害を有した被害児や被害者にも対応した被害者支援について、その体制の検討をすべく、関連学会(日本社会福祉学会等)で本テーマの課題に絡めた発表を行い、討議を行った。また、障害者の被害や加害者支援の行う実務家らと意見を交わし、障害者の被害者支援を行う際に必要な視点について検討した。包括的被害者支援の体制構築に向けての検討が予定通り進んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の関係者ヒアリングが予定通り遂行できたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度の成果を土台に、障害者の特性に合わせた被害者支援とはどのようなものであるかについて要点をまとめ、成果物の作成を進めていく。とくに、障害者分野では、障害者の職場における合理的配慮が義務化されたことに伴い、職場や学校において障害者への配慮が検討が進むことになるが、被害が起こった際に配慮については、見当がつかないことが想定される。そのため、どのような点に周囲が配慮を行うべきかについて示すことができればよいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
ヒアリングに交通費が多くかかると踏んでいたが、オンラインによる手段を使用することで交通費の軽減した。今年度、来年度に成果物を作成するために会議費用や教材作成に費用がかかる想定されている。
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