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2023 年度 実施状況報告書

身上保護を行う地域連携ネットワークにおけるソーシャルワーク実践モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K01911
研究機関高知県立大学

研究代表者

西内 章  高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80364131)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードソーシャルワーク / 権利擁護アセスメント / 地域連携ネットワーク
研究実績の概要

成年後見制度は、認知症や精神疾患などにより誰もが利用する可能性がある。本研究では、成年後見制度で活用される権利擁護アセスメントの研究を行う。社会福祉士や精神保健福祉士などのソーシャルワーク専門職が行う権利擁護支援は、利用者(被後見人)の意向に即した権利擁護の視点からソーシャルワークを実践することが必要である。特に身上保護の場合は、被後見人の意思を尊重するソーシャルワークの視点が必要な事例が多い。身上保護では、利用者(被後見人)の話をどのように傾聴するか、また支援チームや連携システムを活用する場面でソーシャルワークの視点をどのように活かすかは法定後見人の判断に任されている。本研究では法定後見人の判断をあいまいなままにせず、権利擁護支援の可視化に取り組む。これによりソーシャルワークの理論と実践をつなぐことに貢献できると考える。
本研究の目的は、身上保護の場面で必要となる次の3つを研究・提示することである。それは①ソーシャルワークにもとづく権利擁護の視点を具体化すること、②権利擁護支援チームが地域の人材や資源を活用するために必要な権利擁護アセスメントを提示すること、③権利擁護アセスメントにもとづき、地域連携ネットワークの有効な活用方法を提示することである。
令和5年度は、成年後見制度の動向と本研究の位置づけを明確化するために、成年後見制度の第二期成年後見制度利用促進基本計画の内容を検討した。具体的には、権利擁護の視点の意義と地域の実情をふまえた地域の人材活用について整理し、本研究として取り組む方向性を提示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和5年度は、成年後見制度の第二期成年後見制度利用促進基本計画の内容を検討し、成果をまとめることができたため。

今後の研究の推進方策

今度も当初の計画どおり研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

欧米のアドボカシーの動向について資料を収集する予定であったが、令和5年度は日本の成年後見制度の状況をまとめることに留めたため。この点は、令和6年度に実施予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 地域連携ネットワークにおけるソーシャルワークによる権利擁護 ―地域の人材活用に着目して―2024

    • 著者名/発表者名
      西内 章
    • 雑誌名

      高知県立大学紀要(社会福祉学部編)

      巻: 73 ページ: 87-96

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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