• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

携帯端末過剰使用の周産期・新生児への影響~質問調査とバイオマーカー測定実験の統合

研究課題

研究課題/領域番号 23K02037
研究機関熊本大学

研究代表者

盧 渓  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (60736180)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード妊娠中 / 携帯電話使用状況 / 新生児 / ストレス / 睡眠の質
研究実績の概要

携帯端末の長時間利用は心身の健康被害を引き起こし、特に妊娠中の場合、出産や胎児の発育等に影響を与える。また、過剰使用による抑うつ不安状態の増加は、女性の方が影響を受けやすいことに着想を得、本研究では「妊娠中の携帯端末の過剰使用が、睡眠の質の低下や抑うつ・不安の増加、ひいては、初産婦の分娩進行の遅延や、出生児体重減少のリスク要因となるか?さらに、出産後の心身の状態や新生児の健康・発育にまで影響を及ぼすか?」を明らかにすることを目的とする。同時に、携帯端末の過剰使用につながる背景因子・交絡因子を特定する。そのために質問調査による質的研究と「睡眠の質や抑うつ・不安のバイオマーカーの測定」という実験室での量的研究を統合し、統計学的手法を用いて、携帯端末使用の影響をより多角的かつ客観的に評価・実証する。
本研究は、妊娠から出産、産後までを追跡し、母体だけでなく出生児の健康や発育への影響までを予測できる研究として位置づけられる。自記式質問調査による質的研究とバイオマーカーの定量評価という実験室における量的研究を統合した研究である。これにより、携帯端末の過剰使用が周産期に与える影響や過剰使用に陥りやすい妊婦の背景等をより科学的かつ客観的に実証できる。本研究は、健康で安全な妊娠生活・出産に向け、個々人に合わせた指導や啓発、さらに、母子健康促進の政策立案・実施・検証にも貢献できる。また、Withコロナ時代やSociety 5.0にも適応した母子保健の在り方を決定づける上で、不可欠である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね計画通りに進んでおります。質問紙調査よる情報収集と唾液の回収は順調に進んでおり、母乳に関して、出産直後の母乳量は少ないため、回収することを諦めました。

今後の研究の推進方策

回収したサンプルは冷凍保存しており、半分以上の予定人数を集まれば、バイオマーカー測定を実施したいと考えております。
また同時進行で、質問紙アンケート結果と合わせて、統計学的解析を行っていきたいと考えております。

次年度使用額が生じた理由

バイオマーカーの測定は、まとめてした方がお安くできますので、そのため、初年度回収したサンプルを全部冷凍保存をし、まとめて測定をしたいと考えております。
そのため、一部の予算を余りました。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi