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2023 年度 実施状況報告書

教育におけるケア・承認の位置:理論的及び実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02085
研究機関琉球大学

研究代表者

長谷川 裕  琉球大学, 人文社会学部, 教授 (30253933)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード教育 / ケア / 承認 / 生活指導 / 集団づくり
研究実績の概要

本研究は、教育の営みの中に「ケア」及び「承認」という行為・関係がどのように位置づけられるのか/位置づけられるべきなのかというテーマを追究する。その追究は、1つには、上のテーマに対して、関連する先行諸研究の検討・整理を通じて、1つの仮説的回答を提起することを試みる理論的研究として、2つには、その仮説的回答を分析枠組みとして活用しながら、日本の生活指導・集団づくりの実践を分析・解釈する実践的研究として進められる。
2023年度は、主として、上記の理論的研究に関して、関連する先行諸研究を収集しそれらを読解する作業を行った。当初より、ケア・承認は教育にとって不可欠であり、ケア・承認を大きく組み込んだ教育のあり方は望ましいものである一方で、人を善く変えようとする教育の論理と、人の善し悪しにかかわらず生存・存在を無条件に受け入れようとするケア・承認の論理との間には、根本的な相容れなさが存在しているとも言えるだろうと考えていたが、そうした教育とケア・承認の関係をどのようにおさえることが適切かという論点を中心に、仮説的回答を練り上げる思考を重ねた。
加えて、実践的研究において検討対象とすべき生活指導・集団づくり実践について検討を行った。2023年度は、これまでに目を通したことのある実践記録のうち、本研究のテーマに照らして精密な検討の対象すべきものは何であるかを洗い出すことを中心にして、実践的研究の作業を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、主として、「研究実績の概要」に記した理論的研究を中心に作業を進めることを計画しており、その計画に沿って作業が進められたため。

今後の研究の推進方策

2024年度は、理論的研究を継続し仮説的回答を明瞭にして論文の形でまとめることを最大の目標として、作業を進める。

次年度使用額が生じた理由

想定していたよりも割引がされた物品があったため。2024年度に物品費として執行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「〈教育〉の誕生、内部矛盾、死滅あるいは内部矛盾からの脱却 中内敏夫の所論の検討」2024

    • 著者名/発表者名
      長谷川裕
    • 雑誌名

      『教科外活動と到達度評価』

      巻: 第24号 ページ: 68-79

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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