研究課題/領域番号 |
23K02199
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
松井 かおり 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (70421237)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 海外に繋がる子ども / 学校・地域連携 / 学習支援員 / 支援員研修 / 社会文化的アプローチ |
研究実績の概要 |
本研究は、海外に繋がる子ども達の教育を、地域と学校の双方で支える学習支援員に焦点を当て、学習支援員が抱えている課題を整理し、学習支援者を対象とした研修方法を開発することを目的としている。 1年目は、外国人児童生徒を対象とする放課後学習支援活動に携わっているボランティアグループが、他の地域で活動するグループとネットワークをつくるとき、各々の支援員たちが何を考え、また他のグループとの連携はいかに達成されるのか(されないのか)を探った。 また、放課後活動の一環として実施したドラマワークショップにおいて、地域の大学生、留学生、日本人学生と、地域で暮らす外国人生徒と学習支援員たちが、どのように協同的に活動し、活動を通じて何を感じたのかの聞き取りを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者の職場で、ウクライナ等からの避難民学生の受け入れが継続され、それに伴って長時間に渡る避難民学生の生活・学習支援や進路指導が必要になった。また指導留学生のうち、突発的な疾病や事故などに見舞われる者が相次ぎその対応に追われて、計画的な研究活動が困難を極めた。
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今後の研究の推進方策 |
調査対象地域で市民が主体となって活動している外国人児童生徒支援ボランティアグループが、県内の他の支援グループと支援者ネットワークをつくり、助成事業にも参画をして2年が経過した。2年間の調査対象地域のグループ活動事例から、支援グループの学習支援員たちと組織の在り方について、ボランティアグループが他の組織と協同して事業を行う場合の課題を中心にまとめたい。 また、調査対象地域の教育委員会や県教育委員会から派遣されている外国人児童生徒学習支援員への聞き取りや授業中の観察を再開する。これまで定期的に行ってきた支援員への聞き取りや行動観察から、彼らが継続して実施していることや課題と考えていることをまとめ教育委員会や学校と共有する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度は、調査地域の学校訪問や、ボランティアグループの補習教室の参観などで旅費が生じる予定である。また学習支援員らとワークショップを実施するため、そのための会場費、講師・通訳謝金や講師交通費、宿泊費なども必要となる見込みである。
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