研究課題/領域番号 |
23K02224
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研究機関 | 至誠館大学 |
研究代表者 |
山口 季音 至誠館大学, 現代社会学部, 准教授 (70774230)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 児童養護施設 / 進路支援 |
研究実績の概要 |
初年度となる令和5年度における研究計画では、児童養護施設と児童相談所に関する文献調査を進めることと、児童養護施設職員への予備的調査を予定した。 文献調査では、児童養護施設職員の進路支援と児童相談所との連携に焦点を当てた。この成果に基づいて、児童養護施設職員へのインタビュー調査の内容の決定を行った。調査協力者の選定については、近畿圏にある児童養護施設1施設の全面的な協力を得ることができた。このため、当該施設の施設長および主任に対するインタビューを中心に、調査を実施することができた。なおこの調査結果は、第29回日本子ども社会学会大会(於:J:COM ホルトホール大分)で学会発表を行った。今後は、当該施設の職員に対する継続的なインタビューを行うと同時に、その施設と連携している児童相談所職員に対しても調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度の優先課題であった文献調査に加え、日本子ども社会学会で発表するなど順調に行うことができた。このように今年度は十分な成果をあげることができ、計画は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は文献調査を継続して行いつつ、児童養護施設職員と児童相談所の職員に対して調査を実施する。そして、その結果について分析を行い、国内学会で発表する。また、この成果を論文としてまとめ、教育・福祉関連の国内学会の学会誌に投稿する。 令和7年度は、中学校・高校を卒業する子どもへの支援と、それまで進学して施設を退所した子どもへのアフターケア支援に焦点を当て、児童養護施設と児童相談所との連携の観点から考察を行う。この調査と考察の結果は、国内学会で発表し、この成果を論文としてまとめ、教育・福祉関連の国内学会の学会誌に投稿する。 最終年度となる令和8年度は、それまでの研究結果の内容を踏まえながら調査を継続し、本研究の成果をまとめる。この結果は国内学会で発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度当初に調査地で感染症の増加が見られたことから、協力施設と相談し、いくつかの訪問を延期した。その影響で旅費や文字起こしの費用が予定より少なくなった。令和6年度、調査等の回数を増やすことで対応する計画である。
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