研究課題/領域番号 |
23K02321
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研究機関 | 東海学院大学 |
研究代表者 |
小栗 祐子 東海学院大学, 人間関係学部, 講師(移行) (10836951)
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研究分担者 |
横山 真理 東海学園大学, 教育学部, 准教授 (70784601)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 保育者養成 / 音楽 / アクティブラーニング / 反転授業モデル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、保育者養成「音楽」におけるAL型の反転授業を実践し実践記録に基づき学生の学びや教師の教えの過程を詳細に分析する。それにより、保育者養成「音楽」におけるAL型の反転授業モデルを構築することである。 2023年度の研究成果は以下の通りである。 ①文献研究を通して国内の高等教育としてのAL型の反転授業の実践動向を把握するとともに先行研究レビューを進めた。 ②保育者養成「音楽」の実践・授業分析に携わる研究協力者14名の同意を得て、協働による授業分析研究会を長期計画し、月例の研究会をオンライン11回・対面1回の計12回実施することができた。議題反転授業の効果的な方法や子どもの歌ワークブックの特徴等の議題について意見を交流し知見を深めることができた。 ③本研究の核となる『保育者・教員を目指すワークブック』の改訂を行い、2024年度版として横山真理監修・小栗祐子編集他『保育者・教員を目指す』みずほ出版を出版することができた。具体的には、予習における課題の問いを見直し、学生自身が明確に目的を意識しながら取り組むことができるように明示した。また、学生が必要に応じて活用できるような「歌うこと、弾くことに関する基礎知識」について、ワークシートとして整理した。さらに、「子どもの歌」を用いた音楽遊びや音楽学習の模擬実践への展開も考慮し、計画のためのシートも備えた。 また、学会での口頭発表やポスター発表、学術論文によって研究成果を公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①の文献研究、②実践事例を対象とした研究、③研究成果の公開のいずれも当初の計画通り進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は3年間の計画であり、第2年次と最終年次の計画は以下の通りである。 第2年次は、文献研究を通して国外の高等教育としてのAL型の反転授業の実践動向を把握するとともに先行研究レビューを行う。また、ピアノ弾き歌いや音楽理論の知識に関するデジタル視聴覚教材を制作して授業実践行い研究会を通して検証し、『ワークブック』改訂を行う。 最終年次は、デジタル視聴覚教材を組み合わせた改訂版『ワークブック』を用いた授業実践について研究会を通して検証する。また、これまでの研究成果を総括し、保育者養成「音楽」におけるAL型の反転授業モデルの構築を目指す。研究成果の発信としては、研究協力者や外部講師を招聘して研究成果をもとに議論を深める研究公開シンポジウムを開催し、研究成果報告書にもまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者や研究協力者の一部が参加予定であった学会への参加ができなくなったことにより、計上していた旅費を使用する必要がなくなった。また、機器類や文具等は、次年度以降の授業研究において必要となったため、物品費として使用する予定である。
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