研究課題/領域番号 |
23K02403
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 |
研究代表者 |
臼田 悦之 函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (00413708)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | タスク / オンライン / 言語指導システム / タスク開発 / プラットフォーム / AI |
研究実績の概要 |
初年度はまずインプットタスクの開発に注力した。インフォメーション・ギャップを意識した絵描写、間違い探し、ジグソーなどを作成したが、アウトプットタスクさらにインプットからアウトプットへの統合型タスクでも利用可能な形で作成した。これにより、学習者は多様なタスクを通じて言語を実践的に使用できるようになると考える。今後は、タスク開発と並行してカリキュラムの開発も行っていく予定である。 本研究の特徴は、オンライン上でタスク・ベースの言語指導を行うためのプラットフォームの開発である。このプラットフォームのデザイン過程において、生成AIの急速な進化が見られたため、当初の計画をより高度に修正することが可能であると考えた。そして現在もその修正作業は続いている。デザイン中のプラットフォームは、主にインプットタスクをターゲットにした構成にしている。学習者はチューターの指示に従い、与えられた画像やテキストに対して画面上で印や絵を描くといった操作が可能である。これにより、学習者は視覚的な素材を通じて言語の理解を深めることができる。 今後は、タスク遂行の過程で、生成AIを活用した発話の文字化、発話分析、そしてAIによるアドバイス機能などを取り入れる予定である。この機能により、学習者は自分の発話のパターンや誤りを確認でき、効率的に学習を進めることが可能となる。さらに、AIが提供するアドバイスを通じて、より適切な表現や言語形式を学ぶことができるようになる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
生成AIの急激な進化により、システムに組み込む機能を再検討し、プラットフォームのデザインを見直しているため開発の方が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
タスク作成とカリキュラム開発と同時に、プラットフォーム開発を進め、オンライン上で試行錯誤しながらシステム開発を進める。また、最新の生成AI技術を活用して効果的なフィードバックをシステムに組み込む方法を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
システムの構想と開発に時間がかかっているのと、学会発表の回数が予定より少なかったため当該年度の使用額まで届かなかった。まずはシステムの開発を急ぎ、同時にタスクの開発も行う予定である。
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