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2023 年度 実施状況報告書

中学生に対するドローイング実践の意義と創造性育成への効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02433
研究機関埼玉大学

研究代表者

小澤 基弘  埼玉大学, 教育学部, 教授 (40241913)

研究分担者 有原 穂波  目白大学, 人間学部, 専任講師 (50855442)
野村 亮太  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70546415)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード中学生 / ドローイング実践 / 創造性育成 / 対話
研究実績の概要

本研究は中学生のドローイング実践を蓄積していくことで、かれらの創造性に日々のドローイング制作とその振り返りがいかに資するものとなるのかを、研究代表者が実際の学校現場においてドローイング講習を重ねることで明らかにしていくことが目的である。科研初年度である本年度は、埼玉県上尾市のH中学校美術部に所属する中学生に対してドローイング講習会を6度行った。日々かれらが描いているドローイングを毎回持参してもらい、一人一人に対して研究代表者との対話形式で各自のドローイングについて対話をするという形態の講習会である。2023年6月、7月、11月、12月、2024年1月、3月の6回の講習会において、生徒たちとの対話はすべて録音し、また描かれたドローイングを画像記録した(事前に生徒及び生徒のPTAの了解を得て実施している)。約一年間の美術部員約20名(毎回参加人数は若干異なるが)が自分自身のドローイングに対して何をどう語るか、また描いたドローイングのイメージはいかなるものであり、それが毎回の対話によってどのように変化していくのか等々について一人一人記録して、各自のデータファイルを2023年度に作成した。また、それに加えて、生徒へのドローイング講習に対するアンケート調査を実施し、また2024年3月の年度最終回には自由記述による自身のドローイングに関する記述アンケートも実施している。次年度(2024年度)は、7月までこの形態の講習会を継続し、その後研究協力者と共にこれらのデータ分析に移行する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は3年計画で進めていくものであり、その約半分は学校現場で直接生徒たちと各自のドローイングについて研究代表者と生徒とが対話を続けていくなかで、生徒たちの創造性がどのように変容していくのかを探っていくという内容である。2023年度は6度のドローイング講習を埼玉県上尾市のH中学校で行い、対話録音や画像データを蓄積している。講習回数、そしてデータの蓄積については、当初の研究計画に従って順調に進められており、上記の区分とした。

今後の研究の推進方策

2023年度に行ったドローイング講習における美術部員の生徒(約20名)に対する研究代表者と各生徒との対話録音データ、およびドローイング画像データ(全部で6回分)、アンケート調査、ドローイングに関する自由記述による感想、また2024年に行うドローイング講習の同様のデータとアンケートを、研究分担者と共に分析し始める。特に約1年間に及ぶ各生徒との対話内容の変遷、ドローイング表現の変容を、研究分担者それぞれの研究領域から分析していく(教科教育学、認知科学)。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は研究代表者が学校現場に出向き、ドローイング実践をし、その際に対話録音や画像データ、アンケート等のデータ集取に専心した。2024年度以降それらのデータを研究分担者が主に分析する予定となっている。従って、2023年度分担者への配分額の残金を2024年度に加算して分析のための研究資金とする予定となっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 児童・教員・専門家間における視線計測データの相違点から─2023

    • 著者名/発表者名
      有原穂波・坂田智章・加納拓実・小林叶昌・綿貫啓一・小澤基弘
    • 雑誌名

      認知・体験過程研究

      巻: 10(1) ページ: 1.11

    • DOI

      10.60373/jcpe.2023.001

    • 査読あり
  • [図書] アートの処方箋2024

    • 著者名/発表者名
      小澤基弘(監修)
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      水声社
    • ISBN
      9784801007925

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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