研究実績の概要 |
日本、中国と韓国の大学生を対象に経済事象の関心があることを聞くアンケート調査をグーグルフォームを利用して行い、各国の調査結果をテキストマイニングを用いて分析した。国ごとに関心が大きく異なることがわかった。中国の1位と2位は、environment, resource, と環境や資源に対する関心が強く、韓国の1位と2位は、inflation, inequalityで、景気や所得格差などの不平等に関する関心が強かった。一方日本の1位から4位は、yen, birthrate, inequality, populationとなり、経済事象として円安、社会問題としての少子化問題や不平等の問題が注目されていることがわかった。その結果、国ごとに調査結果が異なっていたため、3か国で共通して使用する教材作成を目指し、yen, birthrate, inequality, environmentの4つのテーマに絞った。日本の研究者が先にモデルとなる教材を作成し、そのモデルに従って韓国と中国の研究者に教材作成の依頼を行うこととした。そしてテーマについて、英語教員の作成した導入教材で最初に学び、語彙やテーマ理解を行い、経済学教員の作成した教材で、テーマに関する経済学的な要素を学べるような教材の作成を試みた。すべての教材の年度内完成には至らなかったが、完成した教材を2024年度に試験的に使用できるような準備は整った。
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