• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

米国カリフォルニア州における基盤形成期多文化音楽教育に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02482
研究機関佐賀大学

研究代表者

荒巻 治美  佐賀大学, 教育学部, 准教授 (40315180)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード多文化音楽教育 / 米国
研究実績の概要

本研究は、カリフォルニア州における基盤形成期多文化音楽教育について明らかにすることを目的としている。本研究は、それまでに取り組んできた一連の多文化音楽教育研究、つまり、「米国ワシントン州における多文化音楽教育の原理に関する研究」「米国西部地区における多文化音楽教育の形成過程に関する研究」「米国カリフォルニア州における黎明期多文化音楽教育の基盤に関する研究」を学術的背景としている。そのため、研究期間初年度にあたる本年度は、過年度から得られてきたこれらの研究成果が本研究に示唆するものについて整理・分析した。とりわけ、直接的に関わりのあるカリフォルニア州黎明期における多文化音楽教育研究の成果を再検討した。具体的には、当時の米国における教育的思潮と音楽教育の在り方を概観した上で、その多文化的性格の検討を行った。更には、カリフォルニア州、州内の郡や市などの各行政地区レベルにおける音楽教育資料の再確認を行った。その上で、これからの研究遂行に必要となる資料の存在を探索し、それを入手するための方法を探った。その結果、当時のカリフォルニア州の郡や市の提案した音楽教育課程や、州や市の選定している音楽教科書などの史料の存在を確認し、その一部を入手した。それらを多文化音楽教育研究の視点から、分類し、今後考察することになる。とりわけ音楽教科書については、独自の教育的方針のもとに具体的な教材曲が体系的に掲載されているため、教科書全体の編成方法を丁寧に明らかにする必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在まで概ね順調に進んでいる理由としては、以下の3点である。1)過年度の研究成果の確認を順調に行うことができたこと、2)それらを踏まえて資料探索を行った結果、該当資料の存在を確認し入手できたこと、3)それらを検討・分析し、更なる資料収集計画を策定できたこと。

今後の研究の推進方策

昨年度は、過年度の研究成果の確認と今後の研究計画の策定、資料の収集・分析が中心であった。今年度は、次のような計画で研究を推進する。1)昨年度新たに存在を確認した資料の収集計画を立てる。2)それに基づいて資料収集を行う。3)当該年度の成果の在り方と今度の研究遂行の在り方を検討する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)次年度使用が生じた理由は、次の通りである。今年度収集した歴史的資料については、データーベース化されていたため、出張による研究活動の必要が生じなかった。しかし、今後収集予定の資料によっては、国内外の出張が必要となるため、さらなる費用が必要となる。
(使用計画)過年度の研究成果の整理から、新たに浮かび上がってきた資料を収集する必要が生じている。歴史的資料に関しては、非常に入手困難な場合もあるので、その入手のための国内外の出張など充分な経費が必要となる。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi