研究課題/領域番号 |
23K02503
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
近藤 佐知彦 大阪大学, 国際教育交流センター, 教授 (70335397)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 交換留学 / 大学国際化 / 教育の商品化 |
研究実績の概要 |
2023年度については研究代表者が体調を崩し、9月から12月にかけて入院加療を余儀なくされた。そのため、医学的見地から海外渡航が制限された。2023年度には 欧州(オランダおよびベルギー)の関係者へのインタビューを行い、それらを通して「エラスムス草創時の文脈から黄金則を探る」という方向性で研究を進める事を想定していたが、軌道修正を余儀なくされた。先方のアーカイブ等への直接アプローチ(交換留学開始当初の協定書などの閲覧)を企画していたり、またMid America Universities Internationalの資料(初期の協定書)を得るため、会長校であるオハイオ州立大訪問やデラウエア大訪問も企画していたが。前述の事情により欧州・米国どちらからも本研究の眼目である「交換留学の黄金則」の発祥について現地に赴いての資料渉猟を十全には行えなかった。 その一方、日本国内資料などを見直す中で、2005年から2006年度にかけ、留学交流のための予算についてはODAから文教予算に変遷している状況を発見・確認した。ちなみに日本国内では、1990年代の交換留学制度導入時から「黄金則」を所与のものとして常識化されていたものの、教育商品の貿易交換モデルの一つの表れとして定着してくるのは、日本においては国立大学法人化前後のことではないかとの感触を得ている。そのため、本研究の遂行に当たっては学生交流とは文教政策なのか、外交政策なのか、という根源的な問いにまで掘り下げる必要があるとの感触を持った。 代表者が欧州起源ではないかと考える「黄金則」の発祥については、引き続いて現地を訪問して調査をする予定にしているが、現時点ではアメリカ・欧州の関係者に引き続いて資料等の協力を依頼する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度については研究代表者が体調を崩し、9月から12月にかけて入院加療を余儀なくされた。そのため、医学的見地から海外渡航が制限されてしまった。2023年度には 欧州(オランダおよびベルギー)の関係者へのインタビューを行い、それらを通して「エラスムス草創時の文脈から黄金則を探る」という方向性で研究を進める事を想定していたが、軌道修正を余儀なくされることになった。先方のアーカイブ等への直接アプローチ(交換留学開始当初の協定書などの閲覧)を企画していたり、またMid America Universities Internationalの資料(初期の協定書)を得るため、会長校であるオハイオ州立大訪問やデラウエア大訪問も企画していたが欧州・米国どちらからも本研究の眼目である「交換留学の黄金則」の発祥についてアプローチ(資料渉猟)を十全には行えなかった。 その一方、国内資料の見直しに時間を費やしており、研究の方向性を若干修正した。
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今後の研究の推進方策 |
様々な文献や資料を読み進めるうち、学生交流とは文教政策なのか、外交政策なのか、という根源的な問いにまで掘り下げる必要があるとの研究認識を得た。仮説としては、外交的手段としての学生交流を持続的に行うためのシステム作りとして黄金則が考案されたのではないかと考えているが、残念ながらその嚆矢がどこにあるのかは未だ不明である。 代表者が欧州起源ではないかと考える「黄金則」の発祥については、引き続いて現地を訪問して調査をする予定にしているが、現時点ではアメリカ・欧州の関係者に引き続いて資料等の発掘に関する協力を依頼する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
健康上の理由から旅行が制限されたため、海外での研究が十分に出来ず、2023年度については、日本国内での資料の発掘などに振り向けてきた。国内資料の精査とともに、2024年度に関しては、あらためて海外での資料渉猟に取り組む。
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