研究課題/領域番号 |
23K02550
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤井 翔太 大阪大学, 社会ソリューションイニシアティブ, 准教授 (80738964)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 研究インパクト / 高等教育 / 研究評価 / イギリス / 統合報告 / ガバナンス |
研究実績の概要 |
本年度は主に文献・資料収集、調査を中心に行い、本研究の基盤となるイギリスにおける研究インパクトの状況、特に2014年のREF以降の状況の進展、REF2021の結果に関する分析を行った。 イギリスの状況に関してはインパクト評価に関する最新の研究論文・政府文書の調査を行った上で、University College London、University of Manchester、Elsevier Londonへの訪問調査を実施し、インパクト・研究評価・研究戦略・Social Responsibilityなどの業務を担当するスタッフにインタビュー調査を実施し、REF2021の影響について、大学のガバナンス構造の変化も併せて情報収集を行った。また、REF2021については、研究協力者の名古屋大学の和嶋准教授とREF2021のImpact Casestudyのテキスト分析を進める手法を検討し、来年度前半での実施を予定している。また、REF2014~2021の変化については、主要大学のAnnual Reportの分析も併せて実施することを予定しており、本年度はその資料収集と分析方法の検討を行った。 日本の状況については、イギリス同様にAnnual Report(統合報告書)の収集と分析方法の検討を進めると同時に、日本の大学において研究計画・評価に関わる業務を担当する各大学のURAとコンタクトをとり、インタビュー・アンケート調査の計画を設計し来年度に実施する予定である。 また、社会との関係を考える上で、企業における統合報告書のあり方の変化について国際的な動向も含めて文献調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
イギリスの大学への訪問調査、REF2021のImpact Casestudyの分析など本調査の基盤となる部分については順調に進展したが、一方で日本の大学へのインタビュー・アンケート調査については設計部分の検討に留まっており、当初の想定よりは少し遅れ気味に進展している。また、研究計画・評価系の学会やRA協議会など実務者連絡会などで報告を行え無かったこともあり、来年度は研究成果の公開についても進める必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は既に進展しているイギリスの大学に関する調査をまとめ、学会報告・論文執筆を進めると共に、日本の大学に対するインタビュー・アンケート調査を実施する。併せて、研究を進めて行く上で新たな課題として見つかった日英の大学における統合報告書の分析を進める事で、より多角的に大学の変化について考察することが可能になり、直接的・間接的に研究インパクトが大学に与えたインパクトについて考察する本研究の意義を高めることが出来るだろう。
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