研究課題/領域番号 |
23K02574
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山本 直毅 長崎大学, 病院(医学系), 助手 (70868132)
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研究分担者 |
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 |
研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症の温冷覚における感覚情報への反応パターンの定型発達者との相違について評価を行う予定としていた。研究分担者らと協議を重ねた結果、事前に想定していた機材では、対象者の安全性が十分確保できないと考え、新たな機材(温冷覚閾値測定器)の購入を検討した。ただし、温覚・冷覚双方を測定可能な機材を購入する場合、今回の予算の大半を消費することとなってしまい、研究遂行にかえって支障を生じる虞があるという結論に至り、研究分担者と協力の上、温覚のみの閾値測定器の購入と実験室への設置を行った。 それに伴い、研究計画の一部見直しが必要となった(温覚・冷覚双方の評価が行えないため)。よって、倫理委員会での再審査のための準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属組織の大幅な体制変化(主に病院組織・診療科の運営方針の変更)に伴い、多大なる時間的・体力的・心理的負荷が重なった末に、研究責任者が一時的にではあるが病気療養を要するまでに至った。辛うじて日々の診療業務を継続してはいたが、研究に対して(準備も含めて)十分なエフォートを割くことが時間的にも体力的にも極めて困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
倫理委員会にて見直した研究計画の再審査を受け、対象者の募集を研究協力者の支援を受けつつ行い、データの収集を行う。 研究を遂行する上での課題としては、今年中に研究責任者が遠方へ転居予定であるため、研究の継続にあたっては実際に現地でデータの収集を実施を支援する人員が必要であって、その調整中であるが、その目途がたっていないことがあげられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述の通り、新たな機材購入が必要となったが、その機材購入で初年度予算の大半を消費してしまうために、前倒し請求が必要となった。研究分担者らと協議の上、決定した。 前倒し請求を行ったにも関わらず資金が余った理由としては、前述の通り、一部研究計画の見直しが必要になったが、所属組織の大幅な体制変化に伴い、そちらへエフォートの大半を割くことを要し、時間や体力を含め、十分研究に力を注げず、結果、計画の遂行が遅れたため、想定していた費用が発生しなかった。ただし今後、情報収集やデータ収集、集計に関わる費用、たとえばデータ収集に必要な消耗品の調達、研究参加者への交通費や謝礼の支払い、などが生じる見込みである。
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