研究課題/領域番号 |
23K02603
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研究機関 | 金城大学短期大学部 |
研究代表者 |
和田 紘樹 金城大学短期大学部, 美術学科, 講師 (00450007)
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研究分担者 |
浅川 直紀 金沢大学, 設計製造技術研究所, 教授 (50231874)
川邊 弘之 金城大学, 人間社会科学部, 教授 (60249167)
下村 有子 金沢大学, 設計製造技術研究所, 研究協力員 (70171006)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 障碍者支援 / 特別支援教育関連 / VR・MR・XR |
研究実績の概要 |
【研究目的】本研究は、XR技術を用いて弱視児のための物体認識システムを構築することを目的としています。このシステムは、視覚障がい者が日常生活で直面する課題を克服し、より良い生活品質を実現するための支援を提供することを目指しています。 【研究実施計画】2023年は視覚障がい者と健常者を対象に、見やすい物体色の調査を行い、視認性向上フィルターの開発を進めます。2024年は ハプティックスデバイスと仮想物体の触察システムのプロトタイプを開発し、VR上で物体を持って観察できるシステムを構築します。2025年物体認識MRシステムの構築に取り組みます。機械学習やディープラーニングを活用し、MRデバイスのカメラで物体を検出し、情報を文字や音声で伝えるシステムを開発します。 【2023年研究実績】1. 視認性向上フィルターの開発:視覚障碍者と健常者を対象に、見やすい物体色を調査しました。その結果をもとに、XR技術を活用した物体色変換システムを開発中です。2. 研究発表:表題 "Development of an Object Color Conversion System Using XR Technology for Children with Low Vision",学会: 23rd APIEMS 2023(Kuala Lumpur, MALAYSIA)Asia Pacific Industrial Engineering & Management System,PaperID: 143-124,日付: 2023年10月に発表を行った。3. ハプティックスデバイスと仮想物体の触察システムのプロトタイプ開発:VR上で物体を持って観察できるシステムのプロトタイプを開発しています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【現在までの進捗状況】1.視認性向上フィルター:VRを用いて、弱視児が見やすい背景や物体の色、大きさを調整します。現在、弱視者にとって最適な物体色や背景色を調査し、システムへの実装に向けて開発を進めています。2.VR上での物体操作:VR内で仮想物体を両手で持ち、裏側や底などを回して観察できるようにします。危険な物体に触れた際には、「危険」という警告を出します。ハプティクスデバイスの開発と、仮想物体の触察システムの開発が進行中です。
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今後の研究の推進方策 |
【研究実施計画の進捗と今後の方針】 2024年:仮想物体触察システムの構築とハプティックデバイスの開発を進めています。VR上で物体を持って観察できるシステムのプロトタイプを開発しています。2025年:物体認識MRシステムの構築に取り組んでいます。機械学習やディープラーニングを活用し、MRデバイスのカメラで物体を検出し、情報を文字や音声で伝えるシステムを開発予定です。検証と改善:開発中のシステムを実際に触ってもらうため、視覚障がい者や健常者に協力してもらい、システムの検証と改善を行います。国際学会での発表:今年度の研究内容を国際学会で発表する予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
R5年度に購入予定している物品(機械学習用グラフィックボード)の購入が完了していないため差額が生じている。
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