研究課題/領域番号 |
23K02642
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研究機関 | 北陸学院大学 |
研究代表者 |
加藤 仁 北陸学院大学, 社会学部(社会学科), 講師 (30847356)
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研究分担者 |
寺嶌 裕登 名古屋大学, 教育基盤連携本部, 特任准教授 (10851967)
梅本 貴豊 京都外国語大学, 共通教育機構, 准教授 (50742798)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 自己肯定感 / 自己肯定化理論 / アプリケーション開発 / 心理教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、アイデンティティ形成の渦中にあり、また周囲の人間関係の影響を受けやすいと考えられる思春期から青年期の青少年(10-15歳)を対象に、自己肯定感を高める介入的アプローチのためのスマートフォン向けのセルフケアアプリケーション「LAICA」(ライカ)を開発・実装し、その妥当性および効果について統計的解析に基づいて検証することである。そこで、青少年の自己肯定感を高めるスマートフォン向けアプリケーション「LAICA」の開発・効果の検証を目的として、次の3つの研究を行う;研究1:キャラクター・シナリオ作成のための調査・妥当性の検証、研究2:システム開発企業と協力しアプリケーションの開発・実装、研究3:実際の利用を通じたアプリケーションの効果の検証。 2023年度は、次の2点について研究を進めた。(1)キャラクター・シナリオ作成のための調査準備としてミーティングを通じて専門家との意見交換を行い、調査計画を検討した。(2)自己肯定感を高める介入的アプローチである「LAICA」で使用可能なシナリオ作成のための予備調査として、10-15歳の小中学生が抱える「悩み」について調査を行った。具体的には、クラウドソーシングサービス(Lancers)を通じて、調査時点で小学生もしくは中学生の子どもをもつ親に質問紙調査を行い、「学校」や「クラス」での「友人(友達)」との「関係」や,「授業」や「勉強」,そして「受験」に関わる悩みを抽出した。これらの知見をもとに自己肯定感を高める介入的アプローチに使用可能なシナリオの標準化を行う必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究計画から、計画の遂行が遅れている。現時点では、研究1におけるキャラクター・シナリオ作成のための調査は完了したが、キャラクターおよびシナリオの作成と妥当性の検証が残っている。2024年度にはキャラクターおよびシナリオの作成と妥当性の検証を行った上で、アプリケーションの開発・実装を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、当初の計画通り、引き続きキャラクターおよびシナリオの作成と妥当性の検証を進める。その後、システム開発企業と協力しアプリケーションの開発・実装を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は研究分担者2名にそれぞれ旅費として5万円を割り当てていた。うち1名は16,640円,もう1名は不使用のため,83,360円の差額が生じた。2024年度はこれら差額を学会での情報収集のために旅費として使用予定である。
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