研究課題/領域番号 |
23K02711
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
深見 俊崇 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80510502)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 真正の学習 / キャリア教育 / 探究的な学習 / STEAM教育 |
研究実績の概要 |
「社会に開かれた教育課程」の実現が目指される、2017年・2018年改訂の学習指導要領において、生活場面における知識の活用、社会や世界と関わる学習機会の設定が期待されている。社会や世界と関わる学習機会としてキャリア教育が取り組まれてきたが、職場体験が偏重されることで学習として十分機能しておらず、受け入れ企業側にも目標や成果が共通理解されてない点が大きな課題となっている。 本研究は、米国等で研究・実践が進んできた「真正の学習」をキャリア教育で実現するモデルプログラムとして,数学等を職場で学ぶプログラムを開発する。中・高校生が学問内容を真正の場で学ぶことを通じて、学校の成績や受験のためではなく将来のキャリアにおいて学問を学ぶことの必然性を体験できる場を提案する。 今年度については、諸外国における「真正の評価」や「探究的な学習」をめぐる評価についてのレビューを行い、それらを踏まえて、本研究に関する方向性を整理した。諸外国においては、いずれも教科や学問的内容をプロジェクト等に従事することで習得するということが前提となっており、そのため、成果物や評価方法について事前に十分検討した上で実践に着手していた。 米国で取り組まれているSTEAMに関する実践について、現地校での授業参観や情報収集を行った。それぞれの実践において科学教育等の推進はもちろんであるが、社会正義や格差の是正を理念とする学校や団体も実践も見られた。 次年度の実践に向けて、建築・土木に関する文献や教材を収集しているが、プログラムへの展開レベルとして現時点では検討段階である。次年度の実践に向けてのそれらを中・高校生が取り組める内容へとカリキュラム開発を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度については、まず「真正な学習」と海外におけるキャリア教育に関する国内外の文献・資料を収集・検討した上で、米国における訪問調査を行って実践の方向性について検討を進める方向で検討していたがこれらは概ね達成できた。 しかし、協力先であるX株式会社において、これまで実施されてきた大学生向けのインターンシッププログラムに、申請者と学生が参加し、データ収集を行う予定にしていたが諸事情により実現が叶わず、次年度に持ち越しとなった。
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今後の研究の推進方策 |
「真正な学習」と海外におけるキャリア教育に関する国内外の文献・資料を収集・検討については今年度も継続して進めていく。 協力先であるX株式会社において、これまで実施されてきた大学生向けのインターンシッププログラムに、申請者と学生が参加し、データ収集を行う内容については、2024年度夏季に実施する方向で検討を進めている。 中・高校生向けのプログラムについては、冬休みと春休みに実施できるようにスケジュール調整とカリキュラム開発を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度については、協力先であるX株式会社でこれまで実施されてきた大学生向けのインターンシッププログラムに、申請者と学生が参加し、データ収集を行う内容が実現できなかった。それに関する内容については、次年度に実施予定である。
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