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2023 年度 実施状況報告書

レジリエントな学びを創出する情報教育支援士養成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02712
研究機関山口大学

研究代表者

阿濱 茂樹  山口大学, 教育学部, 准教授 (00361973)

研究分担者 鷹岡 亮  山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
堤 健人  山口大学, 教育学部, 講師 (30880140)
中田 充  山口大学, 教育学部, 教授 (60304466)
村田 育也  広島修道大学, 経済科学部, 研究員 (80322866)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード情報教育 / 教材開発 / 探究的な学習 / 情報教育支援
研究実績の概要

本研究は,学習者が自律し探究的な学びをする環境を整備するために,ICT活用だけでなく様々なメディアを活用した学びを支える情報教育の充実を目指している。そして,情報教育に携わる専門家である情報教育支援員の資質能力の向上を目指した養成・研修プログラムの開発を試みている。
令和5年度は,初等教育および中等教育における探究的な学習や高等学校情報科に関する情報教育支援についての現状分析を行い,それらに対応するための資質・能力の分析を行った。そして,ICT活用のための知識やスキル,情報セキュリティ・情報モラルに関する指導を効果的に行うための教材を開発した。中でも,クラウドによる協働的な学習指導を行うための指導モデルの検討や,個人情報やプライバシーに関する正確な知識を習得し,適切に判断するための教材開発は重点的に行った。また,協働的な学習のために欠かすことのできないクラウドのユーザ情報の管理方法については,様々な実践を通じて,適当なものを選択できるように知見を収集した。
合わせて,急速に学校教育の中で利用が検討されるようになった生成AIについても,仕組みや活用方法の検討だけでなく,留意点などを整理して学校で安心して利用するための教材研究と教育実践を行った。
学びを深めるためのICT活用へ実践の中で体験的に学ぶカリキュラム開発も平行して行い,リテラシーを一定レベルまで引き上げるとともに,学習指導や校務に応用できるようにスキルを身につける実践の試行を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

生成AIの活用など申請時には十分に想定されていなかったテクノロジーやサービスなどについても,学会や研究会,セミナーへの参加を通じて知見を蓄積することが可能であった。
また,オンラインでの研究会やセミナーが増え,新しいテクノロジーやサービスについての知見を増やす機会を十分に得ることができた。同様にチャットなどオンラインツールを効果的に活用することにより,関連するコミュニティへの参加も円滑にすることができ,研究に関連するニーズ分析を効率的に行うことができた。

今後の研究の推進方策

情報教育に携わる専門家である情報教育支援員の資質能力の細分化と系統化を試み,それらの向上を目指した養成・研修プログラムの開発を継続する。
また,生成AIやクラウド技術を用いた協働的な学習を支援するための知見を蓄積する。

次年度使用額が生じた理由

前年度に計画しつつも,実施できなかった海外視察や国際会議参加などを計画して実行する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 教員養成課程におけるAIの活用を踏まえた学習指導の検討2024

    • 著者名/発表者名
      阿濱 茂樹, 堤 健人,新田 拓也,野村 厚志,中田 充,鷹岡 亮
    • 雑誌名

      教育システム情報学会研究報告

      巻: 38-6 ページ: 54-57

  • [学会発表] 没入感を重視した動画教材の開発2024

    • 著者名/発表者名
      阿濱 茂樹,町野 貴弘,村上 脩馬
    • 学会等名
      日本情報科教育学会九州・中国・四国支部第21 回研究会
  • [学会発表] 大学生のプライバシーに対する意識の比較 ~探究的な学習を通じた意識の変容~2024

    • 著者名/発表者名
      阿濱 志保里,阿濱 茂樹
    • 学会等名
      日本情報科教育学会第22回研究会
  • [学会発表] ジグソー法によるプライバシーについて学ぶ探究型学習教材の開発2023

    • 著者名/発表者名
      阿濱 茂樹,阿濱 志保里
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第52回中国支部大会

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公開日: 2024-12-25  

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