研究課題/領域番号 |
23K02978
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
勝谷 紀子 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (90598658)
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研究分担者 |
佐野 智子 城西国際大学, 福祉総合学部, 教授 (50348455)
森田 恵子 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60369345)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 難聴 / 聴覚障害 / 当事者研究 |
研究実績の概要 |
心理的支援の対象になりづらい多様な聞こえ・聞き取り困難にある人の体験世界を理解するために当事者研究をおこなう。本年度は、「研究1:聞こえ・聞き取り困難者の聞こえ方と苦労の実態」を行い、多様な聞こえ・聞き取り困難者に聞き取りをして日常での聞こえ方と困りごとを明らかにすることをねらいとした。これまでに出版された当事者研究に関する文献収集とレビューを行うとともに、さまざまな聞こえ・聞き取り困難を持つ人びとがどのような聞こえ方の主観的体験をしているのか、個別のインタビューと交流会形式の意見聴取から明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書に記載したインタビュー調査を行うことができた。また難聴者対象の交流会でも聞き取りを行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、「研究2:聞こえ・聞き取り困難者への当事者研究の実施と効果の検討」を行う。研究1の調査結果をもとに、研究分担者と聞こえ・聞き取り困難者を対象とした当事者研究をおこなうためのマニュアルを作成し、実際に当事者研究を複数回にわたり行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューや意見聴取を兼ねた交流会の開催はすべてオンラインで行ったため、旅費がかからなかった。研究環境整備のための備品購入も予定より安価な製品を購入できた。次年度は計画書通り「研究2:聞こえ・聞き取り困難者への当事者研究の実施と効果の検討」を行う。
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