研究課題/領域番号 |
23K02991
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
出野 美那子 武蔵野大学, 人間科学部, 准教授 (30583918)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 感情制御 / 感情の社会化 / うつ症状 / 青年期 / 怒り表出行動 |
研究実績の概要 |
青年期のうつ症状の発現のあり方は,前後の発達段階と様相が異なるため,青年期はその後の適応において重要な時期とされている。青年期における精神病理への脆弱性は,認知的能力の複雑な発達,衝動制御困難,社会的刺激による被影響性の不均衡に由来する,青年期独自の感情制御の脆弱性に起因すると考えられている。しかし青年期のうつ症状における感情制御と社会的環境の縦断的影響は,未だ検討が少ない。 そこで本研究では,青年期における,第二次性徴,認知能力,社会的関係と,感情制御の発達の関連およびうつ症状へ及ぼす相互作用的影響について,縦断研究により検討する。本研究では特別研究員奨励費助成および基盤C助成の対象であった三コホートを追跡すると同時に,新たに令和5年度に小学4年のコホート,高校3年のコホートを追加して,計八時点の縦断的研究を行う。これにより,仮想的に12年間のデータを得ることができ,後期児童期から青年期を通じ,早期成人期への繋がりの網羅的な検討を行うことが可能となる。 令和五年度は,質問紙本調査 (1回目; 特別研究員奨励費助成から換算して6回目) を郵送にて実施し,継続・新規合わせて156家庭からの回答を得,データクリーニングを終了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度計画していた質問紙郵送調査を実施することができ,おおむね順調に進展していると考える。これまでに得られたデータについて,できるだけ早く研究業績としてまとめることができるよう努めている。
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今後の研究の推進方策 |
現時点において,研究を遂行する上での問題点はないと考える。次年度も,引き続き本研究課題の目的である縦断研究のため,調査を実施する。また必要に応じ,心理統計学の専門家へ知識提供を仰ぎながら,研究を続行する。
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