研究課題/領域番号 |
23K02999
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
中山 千秋 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 科研費研究補助員 (80972124)
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研究分担者 |
竹林 由武 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00747537) [辞退]
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)
金子 響介 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 科研費研究員 (80848333)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 尺度 / PTSD / 信頼性 / 妥当性 |
研究実績の概要 |
2023年度は、まず研究目的1.Clinician-Administered PTSD Scale (CAPS-5)日本語版の信頼性・妥当性の検証を行うことを目標として研究を進めた。 信頼性・妥当性の検証を実施するにあたり、まずは心的外傷後ストレス障害(PTSD)に関する尺度の妥当性および信頼性について研究している国内外の論文についての調査を実施した。PTSDの尺度については本研究にて扱う尺度以外にもいくつか尺度があり、またそれらの妥当性を検証するために使用する尺度も、研究によって様々なものがある。本研究における研究目的1の検証を行うために、他の研究で用いられている尺度及び、妥当性を確認するための統計的な手法とその結果を確認するため、先行研究の調査を進めた。 さらに、海外のPTSD治療やPTSDに関する尺度についての動向を調査するため、11月に米国にて開催された国際トラウマティックストレス学会(The International Society for Traumatic Stress Studies; ISTSS)に参加し、最新の動向に関する情報収集を行った。 2023年度は主に情報収集を進めつつ、研究目的1の信頼性・妥当性の検証について、研究を進めた。進捗について、分析はほぼ完了し、結果の解釈及び考察について検討しているところである。研究目的1については、今後国際誌に論文として投稿の予定である。また研究目的2.Clinician-Administered PTSD Scale (CAPS-5)日本語版の因子構造の検証については、現在、PTSDに関する尺度の因子構造について検討した先行研究について、情報収集を進めている。また2024年度においては、分析を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度に実施を予定していた研究目的1の信頼性・妥当性の検証についてはほぼ達成されており、2024年度は研究目的2の尺度の因子構造の検証について着手を予定している。研究の進捗状況としては、おおむね予定通りに進行しているため、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
研究目的1のCAPS-5の信頼性・妥当性については、2024年度には国際誌において論文として投稿する予定である。また研究目的2は因子構造の検証であるが、今年度は分析を進めてく予定である。なお、論文のまとまりから、研究目的1と2を合わせた形で論文化する可能性もある。さらに結果の一部については、今後国際トラウマティックストレス学会等の国際学会において、ポスター発表をする予定である。 また、研究目的3の治療反応性との分析についても進めていきたいが、まずはPTSDに限らず尺度と治療反応性について検討している国内外の文献を調査し、解析方法やどのような解析結果が妥当であるかについて検討していきたい。その上でCAPS-5の治療反応性について、分析を行っていく予定である。できるだけ研究目的3については、2024年度中に分析の目処をつけておく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初今年度に使用予定であった英文構成費及び論文掲載料について、使用されなかったため、次年度に繰り越しています。
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