研究課題
本年は、非ユニタリなダイナミクスを含む量子ウォークのダイナミクスを解析するための準備として、時間発展作用素が非ユニタリになる場合に、スペクトルがどのように変化するかについての考察を深めた。また、密度作用素によって量子ウォークの時間発展を記述するため、密度作用素の時間発展の記述において、相互作用を定める作用素の組がもつべき条件を詳しくしらべた。
2: おおむね順調に進展している
本年は、密度作用素を用いた時間発展を定義するために必要な非ユニタリ作用素の性質を調べることができたので、この結果を踏まえれば密度作用素の時間発展の研究のための準備が整ったことになる。
本年の結果を踏まえ、密度作用素の時間発展を調べる。必要に応じて共同研究者らと研究打合せを行うなどして、研究を深める。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Linear Algebra and its Applications
巻: 676 ページ: 1~24
10.1016/j.laa.2023.07.002