研究課題
2023年度は、①磁気光学トラップ(MOT)用のレーザー光源・光学系と周波数安定化機構、及び②MOT真空槽の整備を進めた。①レーザー光源・光学系と周波数安定化機構干渉フィルタタイプの外部共振器型半導体レーザー(ECDL)を2台作成し、それぞれ蒸気セル中の87Rb原子の吸収線(D2線)にModulation transfer 法を用いて周波数安定化した。2台のうち1台をトラップレーザー光源として、もう1台をリポンプレーザー光源として用いる。②MOT真空槽2段型のMOTシステムを構築した。Rb原子供給源をアンプルにすることで長期間にわたり原子供給を可能とする一方で、供給力強化に伴う真空度悪化に対処するためにMOTシステムを2段構成にし、測定真空槽(2段目のMOT真空槽)内の真空度が10-9 Pa以下となるようにした。
3: やや遅れている
スピンスクイージング用のシード光源(波長1560 nm)及びエルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)の選定に時間を要したため。
2024年度は、スピンスクイージング用の光源・光学系の開発を進める。
次年度使用額が生じた理由: スピンスクイージング用のシード光源及びEDFAの選定に時間を要したため。次年度使用額の使用計画: スピンスクイージング用のシード光源及びEDFA等の物品購入費として使用する。
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RIKEN Accelerator Progress Report
巻: 56 ページ: 108