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2023 年度 実施状況報告書

生物のデジタルツイン化とメタバース構築による個体間相互作用の計測と自在化

研究課題

研究課題/領域番号 23K03776
研究機関北九州市立大学

研究代表者

藤澤 隆介  北九州市立大学, 環境技術研究所, 准教授 (40550554)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード生体計測
研究実績の概要

本研究課題では,計算機内に構築するメタバース内で生物のデジタルツインを自在に操作し,メタバース内での個体間相互作用を実現する技術を開発する.生物を行動計測装置に乗せ,得られる詳細なデータからデジタルツインを作成する.そして,複数の行動計測装置を並列化・ネットワーク化することで,生物集団をメタバース内へ写像する.さらにメタバース内で計算機を通じて生物の個体間相互作用へ自在に介入・計測する.生物は,個体間相互作用に基づき自己組織化することで高度な社会構造を構築し,複雑な問題を解決することが知られている.本研究課題を解決することで,生物が集団行動する際の情報伝達の詳細なデータを取得し,生物集団が組織化する際の諸条件を明らかにするとともに,人工物(群ロボット)を組織化するための設計指標を獲得することが期待される.2023年度は,「メタバース内の個体間相互作用を実現するシステムの開発」に注力し,複数の行動計測装置をLANを通じて接続し,ホストコンピュータと通信を行うことで個々の行動計測装置から得られる多次元かつ大規模な時系列データを取得する生物集団を計測するシステムを構築した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度前半に体調不良が続き,研究活動に十分な時間を確保することが困難になった時期があったため.また,2023年10月に現職へ異動したことに伴う研究立ち上げ期間を必要としたため.

今後の研究の推進方策

研究を進める上でプログラミングが必要であるが,より簡易なコーディング方法を採用することで前年度にあったスケジュールの遅れを回収可能である.また,協力している研究者らと連携することで本研究を強力に推進していく.

次年度使用額が生じた理由

計測器に用いるカメラレンズを選定し購入手続きを行なったが在庫が無く,2024年度に物品が納品されたため.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Wasted efforts impair random search efficiency and reduce choosiness in mate-pairing termites2024

    • 著者名/発表者名
      Mizumoto Nobuaki、Nagaya Naohisa、Fujisawa Ryusuke
    • 雑誌名

      bioRxiv

      巻: 2024 ページ: 1~14

    • DOI

      10.1101/2024.02.01.578198

    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Analysis of negative phototaxis in the pill bug (Armadillidium vulgare) using omnidirectional servosphere2023

    • 著者名/発表者名
      Koubara Akihiro、Shirai Kazuma、Shimamura Kazushi、Shigaki Shunsuke、Fujisawa Ryusuke
    • 雑誌名

      Artificial Life and Robotics

      巻: 28 ページ: 591~599

    • DOI

      10.1007/s10015-023-00871-1

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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