研究課題/領域番号 |
23K03820
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
高 炎輝 大分大学, 理工学部, 准教授 (40586286)
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研究分担者 |
村松 和弘 佐賀大学, 理工学部, 教授 (30263627)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 調波法 / Fixed-Point 法 |
研究実績の概要 |
2023年度は,以前から開発したFixed-Point法を用いた電磁解析法に調波法を組み合わせ,調波法とFixed-Point法を併用した時間周期非線形高調波磁界の求解法を開発した. また,開発した調波法とFixed-Point法を併用する方法を変圧器の漂浮負荷損を評価するための3次元ベンチマークモデルへ適用し,時間ステップバイステップ法との磁界や損失,計算時間と比較することにより,開発した調波法とFixed-Point法を併用する方法の解析精度と高速化について確認できた. また,開発した調波法と Fixed-Point 法を併用する方法をさらに高速するため,調波法と Fixed-Point 法を併用する方法に並列計算を用いた方法も開発した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画した調波法と Fixed-Point 法を併用する方法の開発と検討をできたので,当初の計画順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
1. 減速係数の導入及び最適化による効果 減速係数を上記で開発した方法に導入し,減速係数を一定値の時と磁界エネルギーが最小になるように最適化した時,反復回数や計算時間に及ぼす影響を調べ,高速化を定量化する. 2. Fixed-Point 法で使用する透磁率の初期値の最適化 Fixed-Point 法で使用する透磁率の初期値が反復回数や計算時間に及ぼす影響を調べるとともに,最適化を行うことにより,高速化を定量化する.
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次年度使用額が生じた理由 |
大学院生への謝金予定しましたが,使用しませんでしたので,次年度使用が生じた.研究の進展を促すため,2024年度の大学院生の解析と実験補助のための謝金に当てる予定である.
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