研究課題/領域番号 |
23K03841
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
三村 和史 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40353297)
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研究分担者 |
竹内 純一 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (80432871)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 情報統計力学 / スパース推定 |
研究実績の概要 |
スパース推定をL0正則化を用いて行う手法に関して、サポート推定と非負値推定を個別に行う2段階の推定を用いたスパース推定を議論した。サポート推定は、L0正則化項が加えられた誤差関数をコスト関数とし、そのコスト関数の最小化によって行う。エネルギー関数の局所最小値から抜け出すためのノイズが導入された最急降下法を導入することによって、サポート推定のためのランジュバン方程式が構成される。探索が、局所最小値から抜け出すためのさらなる工夫として、ランジュバン方程式にカオス的な挙動の項を導入して、性能がより向上することが確認された。 スパース推定に関する応用として、スパース推定を用いた分子軌道トモグラフィーの手法を提案した。提案法では、角度分解光電子分光法によって得られた光電子強度角度分布から、分子軌道を位相復元手法にスパース性を導入して推定する。従来法よりも高い推定結果を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アルゴリズムの改良を進めたほか、類似するスパース推定アルゴリズムを用いて実問題への適用を行なった。量子的効果について、動的性質と静的性質の両面で引き続き検討を進める。静的性質については、鈴木トロッター展開を用いて古典系に帰着させ平衡統計力学の手法で解析する。動的性質については、同じく鈴木トロッター展開を用いた古典系について、動的レプリカ法などの非平衡統計力学の手法で解析する。動的レプリカ法を開発した研究者と打ち合わせを行っており、引き続き連携して解析を進める。
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今後の研究の推進方策 |
動的レプリカ法によるランジュバン方程式の動的過程を解析し、なにによって探索性能が向上するのかを理論的に議論する。そのための動的レプリカ法による解析を簡素化された推定の問題に適用する。深層展開についての検討も引き続き進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際会議での発表の経費として利用することを計画したため。
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