研究課題/領域番号 |
23K03992
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
山口 明伸 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (50305158)
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研究分担者 |
審良 善和 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (60639376)
小池 賢太郎 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 主任研究員 (30781992)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | マクロ環境外力 / メゾ環境外力 / ミクロ環境外力 / 劣化機構 / データベース |
研究実績の概要 |
【課題1】環境リスク評価アプリの開発 橋梁群の立地する環境を、マクロ環境(構造物が建設される地域を包含する気象条件)、メゾ環境(構造物の部位・部材周囲の環境条件)、ミクロ環境(外部環境とコンクリート表面との境界)の3つの区分で整理し、気象データ(温度、湿度、風向風速)と周辺地形(海岸および沿岸の形式、地形、標高)、構造物の構造形式等の要因を踏まえ、塩害に最も影響のある、飛来塩分量、付着塩分量、浸透塩分量、および水掛かり量、乾湿繰り返し回数等の環境外力を定量的に評価することを試みた。また、日本を含むアジア地域における環境リスクの実態把握のために、国内では鹿児島および沖縄、海外ではベトナムの4地域を選定し、環境情報の収集を実施した。 【課題2】構造物の性能評価アプリの開発 劣化機構に及ぼす環境外力の影響を、劣化の発生部位と拡大範囲、進行速度の観点から整理した。具体的には、研究代表者が開発したLECCAプログラムの材料劣化モデルを活用し、そこに、局部的な水掛かりや塩分供給、日射や乾湿繰返しにおける水分と酸素の移動範囲とその速度等の情報を加えることで、塩害劣化の時間的空間的な将来予測を行った。また、本手法に関する講習会を開催し、建設コンサルタントで維持管理に携わる技術者との意見交換を実施した。 【課題3】構造物のデータベース活用アプリの開発 鹿児島県内の橋梁点検データベースを基に、環境外力と塩害劣化の実態を把握し、環境外力に基づくリスク要因を抽出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
設定している3つの課題に対して、初年度としては、「課題1 環境リスク評価」におけるマクロ環境外力の実態評価、「課題2 構造物の性能評価」における劣化機構における環境外力評価、「課題3 構造物群のデータベース活用」におけるリスクの特定、のそれぞれを実施し、一定の情報および成果が得られたことから、おおむね順調に進展していると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の成果を踏まえ、次年度には以下の課題に取り組む予定である。 課題1 メゾ環境外力の評価手法の検討 課題2 構造物の抵抗力の評価手法の検討 課題3 マルコフ連鎖モデルを用いたリスク評価手法の構築
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