• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

広域地方計画を通じた日本の国土計画制度の検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K04081
研究機関下関市立大学

研究代表者

菅 正史  下関市立大学, 経済学部, 教授 (70418656)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード国土形成計画 / 広域地方計画 / 国土計画
研究実績の概要

国土形成計画(全国計画)と広域地方計画(第1次、第2次)の計画文・付属資料、計画策定経緯に関する各種資料、並びに関連する計画関連の資料群の文献調査を行った。本年度は中国圏と九州圏に焦点を当て、広域地方計画で描かれている空間像、その実現に向けた施策の内容、全国計画との関連性等を整理した。これらの結果をもとに、九州地方整備局・中国地方整備局の計画担当者に対するヒアリング・意見交換を行った。
圏域内自治体等で組織する協議会で検討された広域地方計画の空間像は、現在の地域構造を踏襲するものとなっていた、また計画改定による空間像の変化も少なく、これが広域地方計画に関する自治体・社会の関心の低さにつながっている可能性がある。計画の改定は、改定された全国計画の内容を反映することが主となっていた。また国土計画に対する地方自治体の主な関心事項は東京圏への人口流出への対応にあること、広域地方計画の力点が複数の県にまたがる「プロジェクト」に置かれていること等の要因で、県内で取り組まれている人口減少下の生活圏の維持方策との関連が明確でないことが、「デジタルとリアルが融合した地域生活圏の形成」を掲げる3次全国計画を受けた今後の計画改定の課題となる可能性を指摘した。
上記の成果の一部を、下記の論文で発表した。

菅正史「広域地方計画の検証から見た今後の圏域計画の展望」、地域開発・地域開発センター、2024、648号、p.23-26

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

計画関連資料の収集・整理・分析に時間を要したため、予定より進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

前年度に十分行えなかった関連文書の収集・整理・分析作業を進めるとともに、第3次広域地方計画に関する調査を行い、2023年度に調査を行わなかった圏域を含めたヒアリング調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

計画関連資料の収集・整理・分析に時間を要したため、予定していたヒアリング調査旅費などが執行できなかった。今後、遅れていた計画資料の分析を進め、ヒアリング調査を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 広域地方計画の検証から見た今後の圏域計画の展望2024

    • 著者名/発表者名
      菅正史
    • 雑誌名

      地域開発

      巻: 648 ページ: 23-26

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi