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2023 年度 実施状況報告書

時刻同期センシングデータのマルチモーダル分析による鉄塔構造物の災害リスク制御

研究課題

研究課題/領域番号 23K04342
研究機関筑波技術大学

研究代表者

倉田 成人  筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00416869)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード時刻同期 / デジタルセンシング / マルチモーダル分析 / チップスケール原子時計 / 地震観測 / 構造ヘルスモニタイング / IoT
研究実績の概要

本研究では、未だ顕在化していない鉄塔構造物の倒壊による災害リスクを、GPS信号や専用配線を必要とせず、アナログ型・デジタル型が共存する異種センサ群の絶対時刻同期を前提とするマルチモーダル分析により制御するための技術基盤を確立することを目的としている。
令和5年度は、アナログ型センサに加えて、カメラセンサ等のデジタル型センサを接続可能な異種センサ群の絶対時刻同期センシングステーションを開発し、性能を実証した。本研究で開発した絶対時刻同期センシングステーションは、GPS時刻(GPST)とチップスケール原子時計(CSAC)を同期させ、安定したリファレンス信号を供給する発振器ボード、デジタル型加速度センサ及び外部アナログセンサ入力インターフェースを搭載したセンサボード、CPU及びFPGAを搭載した信号処理ボードで構成した。SACによる時刻情報を、直接、センサの計測データにハードウェア的に付与するため、専用の集積回路であるFPGA(Field-Programmable Gate Array)を装備するメカニズムを考案した。これにより同センシングステーションのCPUは過度の負荷を受けず、FPGAにより時刻情報を付与された計測データをメモリに保存し、ネットワーク経由でデータを収集することが可能となった。内蔵したデジタル型加速度センサの出力、外部アナログ入力端子に接続したアナログセンサの出力、及び、デジタルセンサ入力インターフェースに接続したカメラセンサによる出力に、高精度な絶対時刻情報であるタイムスタンプを付与するメカニズムを実現し、振動台試験により、時刻同期性能を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

令和5年度に予定していた研究内容をすべて達成し、さらに、加速度センサによる振動データと、カメラセンサによる画像データの時刻同期性を高精度に確認する手法と評価システムを新たに開発して、本研究成果の信頼性をより高めることができたため。

今後の研究の推進方策

令和5年度の研究成果である異種センサ群による絶対時刻同期センシングステーションに対して、実フィールドで利用可能なパッケージ化を行い、同センシングステーションにより、正確な時刻情報を保持したデータを取得する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 加速度と映像を計測可能な自律型事項同期センシングシステムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      倉田成人
    • 学会等名
      日本建築学会第46回情報・システム・利用。技術シンポジウム論文集
  • [学会発表] カメラセンサを接続可能とした自律型時刻同期機能を有するデジタルセンシングプラットフォーム2023

    • 著者名/発表者名
      倉田成人
    • 学会等名
      日本建築学会 2023年度大会(近畿)学術講演梗概集

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公開日: 2024-12-25  

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