研究課題/領域番号 |
23K05244
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高野 俊一郎 九州大学, 農学研究院, 助教 (90725045)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | symbiont / coinfection / biological control |
研究実績の概要 |
野外でのハムシの感染状況を明らかにするため、2023年5月と11月に沖縄県宜野湾市にて野外調査を行った。その結果、野外にはWolbachia単独感染個体 (GW系統)、Mesenet単独感染個体 (GM系統)、重複感染個体(GMW系統)、無感染個体(GN系統)の4つの異なる感染状況の個体が存在すること、2度の調査でその割合は大きく変わらないことが明らかになった。また、寄主ハムシの遺伝的要因がCIに関与する可能性を検証するため、GW系統からGM系統への細菌のマイクロインジェクションを試みた。その結果、GM系統へWolbachiaを人工移植することに成功し、GM系統の寄主ハムシと遺伝的背景が同一のGMWm系統を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り年2回の野外調査を実施した。また、マイクロインジェクションによる細菌の人工移植に成功し、今後移植個体を用いた交雑試験が実施可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き野外調査を実施し、感染状況の変化を明らかにする。また、マイクロインジェクションによる細菌の人工移植に成功したため、移植個体を用いた交雑試験を実施し、寄主ハムシの遺伝的要因がCIに与える影響を明らかにする。
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