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2024 年度 実施状況報告書

農産物価格の調整・伝達過程に関する計量経済学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K05411
研究機関九州大学

研究代表者

高橋 昂也  九州大学, 農学研究院, 准教授 (70757955)

研究分担者 前田 幸嗣  九州大学, 農学研究院, 教授 (20274524)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード調整・伝達過程 / 農産物価格 / 計量時系列分析
研究実績の概要

農産物市場において、実需者(買い手)が農業(売り手)よりも強い市場交渉力を持つ場合、農業は実需者から買い叩きを受ける可能性がある。また、卸売市場流通を有する品目においては、卸売市場価格が建値となるため、卸売市場価格の決定メカニズムの解明が重要となる。本研究の目的は、卸売市場流通を有する品目を対象として、農産物価格の調整過程および伝達過程について計量時系列分析を行うことを通して、わが国農産物市場における価格支配力について考察を行うことである。
本年度は、農産物価格の調整過程について、東京都中央卸売市場における指定野菜14品目(だいこん、にんじん、はくさい、キャベツ、ほうれんそう、ねぎ、なす、トマト、きゅうり、ピーマン、さといも、たまねぎ、レタス、ばれいしょ)を対象として、予備的な計量経済分析を行った。分析の結果、各品目の調整過程について、調整経路および調整速度、その非対称性の有無等が明らかになった。特に、従来の研究において調整過程として想定されることが多かった部分調整モデルとは異なる様相が示され、計量時系列分析の手法を適用することの有用性が確認された。また、品目間で異なる調整過程が示され、品目間の差異も重要な分析対象になり得る点が明らかになった。今回は月次データを用いたため、日次や週次などより短いスパンでの調整過程を明らかにする必要があるなど、改善の方向性についても確認することができた。
また、上記の実証分析に加えて、価格の調整過程と買手-売手間のパワーバランスの関係性について理論的な整理を行った。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

農産物価格の調整過程について、分析を完了させるに至らなかったため。

今後の研究の推進方策

農産物価格の調整過程について、予備的な分析で明らかになった課題を改善し、分析を精緻化する。また、農産物価格の伝達過程についても分析を開始する。

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗状況との関係で、予定していた書籍・ソフトウェア購入や旅費について、一部が不要になったため。研究の進捗とともに必要となる経費に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 乳酸菌飲料に対する消費者の健康意識とトクホ表示の効果2024

    • 著者名/発表者名
      キムダウム・髙橋昂也・前田幸嗣
    • 雑誌名

      食農資源経済論集

      巻: 75 ページ: 11-22

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 牛乳卸売市場における乳業メーカーの市場支配力2024

    • 著者名/発表者名
      戴力彦・髙橋昂也・前田幸嗣
    • 学会等名
      食農資源経済学会

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公開日: 2025-12-26  

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