• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

「グッドシナリオ/バッドシナリオ」並走式の過疎地整備手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K05440
研究機関金沢大学

研究代表者

林 直樹  金沢大学, 地域創造学系, 准教授 (50446267)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワード人工林 / 生活生業技術 / 無住集落 / 関係人口
研究実績の概要

本研究は,新しい過疎地整備方式,「グッド/バッドシナリオ」並走方式に関する基礎的な研究である。本研究の目的は,「グッドシナリオ/バッドシナリオ」並走方式の普及や確立に必要なものを多角的に明らかにすることであり,次の4点,①「自主的な縮小路線」に関する選択肢の収集とスクリーニング,②「自主的な縮小路線」の副作用の解明と対策の考案,③「通勤的な耕作」などを加味した「活力度点数」の開発,④「グッド/バッドシナリオ」並走方式の実践的な評価と改良―を下位目標として掲げている。以下,下位目標別に令和5年度の進捗状況を報告する。
①「自主的な縮小路線」に関する選択肢の収集とスクリーニング:人工林への広葉樹の導入について金沢市の事例を調査した。石川県の無住集落の土地利用について調査した。
②「自主的な縮小路線」の副作用の解明と対策の考案:生活生業技術(山菜類・木実類)に関する調査(令和4年度終了17K07998予算で実施)についてまとめ,農業農村工学会大会講演会および農業農村京都支部研究発表会で発表し,意見を収集した(共同研究)。「容認可能な無住集落」「無住集落になった場合の心残り」に関する調査(令和4年度終了17K07998予算で実施)についてまとめ,農業農村工学会で発表し,意見を収集した。
③「通勤的な耕作」などを加味した「活力度点数」の開発:関係人口の類型化が必要と考え,「財産」「責任感」「距離」に注目した議論の叩き台を作成した。
④「グッド/バッドシナリオ」並走方式の実践的な評価と改良:飛騨市における令和4年度の取り組みをまとめ,農業農村工学会京都支部研究発表会で発表し,意見を収集した(共同研究)。そのほか,ボードゲーム(シミュレーションゲーム)のメカニクスなどに関する情報の収集と整理を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

全体として遅れているとは思わないが,令和4年度の活動のまとめ,科研費17K07998の終了直前に実施した調査のまとめや発表の比重がやや大きく,令和5年度新規着手の調査がやや少ない。

今後の研究の推進方策

全体の予定として特に変更はない。ただし,下位目標1(「自主的な縮小路線」に関する選択肢の収集とスクリーニング),下位目標3(「通勤的な耕作」などを加味した「活力度点数」の開発)について,特に力を注ぐ予定である。

次年度使用額が生じた理由

実施できなかった調査があったため。その分については、令和6年度に実施する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 複数の未来を見据えた農村戦略―撤退と再興の農村戦略―2024

    • 著者名/発表者名
      林直樹
    • 学会等名
      復興農学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 容認可能な無住集落の形2023

    • 著者名/発表者名
      林直樹
    • 学会等名
      農業農村工学会大会講演会
  • [学会発表] 石川県における山菜類・樹実類食文化の継承に関する基礎的研究2023

    • 著者名/発表者名
      亀山智実・林直樹
    • 学会等名
      農業農村工学会大会講演会
  • [学会発表] マルチシナリオ型集落づくりの実践―飛騨市畦畑地区の事例2023

    • 著者名/発表者名
      林直樹・西村俊昭・葛谷智徳
    • 学会等名
      農業農村工学会京都支部研究発表会
  • [学会発表] 山菜に関する技術継承:採取・下処理・調理に注目して2023

    • 著者名/発表者名
      亀山智実・林直樹
    • 学会等名
      農業農村工学会京都支部研究発表会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi