本研究では供試動物として、黒毛和種繁殖牛を15頭の供試を終えてた。分娩予定前60日の飼養条件、給与量、血中生化学成分(インスリンや血糖値など)を定期的に採材、解析を行っている。試験開始後40日目に繁殖牛へ糖負荷試験およびインスリン負荷試験を行い、血漿インスリンおよび血糖値などを解析し、繁殖牛のインスリン分泌能およびインスリン感受性を調査している。また、出生直後(初乳摂取前)の仔牛では、採血を行い血中生化学成分の解析を行っている。採血後は、初乳を1日齢まで哺乳させ、2から3日齢は市販初乳を哺乳させている。さらに、生後4日齢、90日齢および180日齢に糖負荷試験およびインスリン負荷試験を行い、仔牛の糖取り込み能およびインスリン感受性の調査を行っている。その結果、試験区間で血液成分に変化が出る傾向が認められている。今後は頭数を増やし、仔牛に対する初乳の効果を明確にしていく予定である。
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