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2023 年度 実施状況報告書

ゼブラフィッシュを用いた3次元動作識別の神経回路基盤の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K05983
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

谷本 昌志  基礎生物学研究所, 神経行動学研究部門, 助教 (30608716)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード前庭 / 視覚 / 耳石器官 / 空間識 / ゼブラフィッシュ
研究実績の概要

本年度は、まず傾斜・並進加速度刺激を実験動物(ゼブラフィッシュ仔魚)に与えながら神経活動イメージングを行う実験系の構築に取り組んだ。傾斜刺激中のイメージングについては、これまでに構築した対物レンズ傾斜顕微鏡を利用することができた。一方、並進加速度刺激中のイメージングについては、別の実験装置の構築が必要であった。実験動物を変位させながら活動イメージングを行う際には、実験装置の動作によって振動が発生し、これが前庭器官によって本来想定していない平衡感覚入力として受容され、実験動物の神経系を活動させてしまう問題が生じることが予想された。実際、はじめにパイロット実験に試用した電動直線ステージでは、加速度刺激を与えたい動作軸以外の方向にも相応の大きさの加速度が発生してしまい、また動作軸の加速度も本来想定した波形とは全く異なる加速度刺激しか与えられなかった。この問題を解決するために、動作時の振動が少ない空気ベアリング式の電動直線ステージを試用した。すると、動作軸のみに設定した波形の加速度刺激を与えられることが確かめられ、実験に有用であることが確かめられた。そのため、この電動ステージに小型に設計した独自の落射蛍光光学系を載せ、加速度刺激中の細胞イメージングが可能な装置を構築した。装置の性能を確かめるための実験として、内耳の耳石器官の有毛細胞の活動をイメージングしたところ、期待されたとおりの細胞活動が記録された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験装置の構築がおおむね順調に進展しているため。

今後の研究の推進方策

実験系の構築を進め、計画に沿って推進する。

次年度使用額が生じた理由

実験装置備品の導入に注力し、実験消耗品等が予定より少なくなったため次年度使用額が生じた。当初の計画に基づいて円滑に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 小さな魚の生体イメージングから探る脊椎動物の内耳感覚受容機構2024

    • 著者名/発表者名
      谷本昌志
    • 学会等名
      鶴舞耳鼻科会
    • 招待講演
  • [学会発表] 脊椎動物の内耳感覚受容・姿勢制御機構をゼブラフィッシュ仔魚の生体イメージングから探る2023

    • 著者名/発表者名
      谷本昌志
    • 学会等名
      第598回日本動物学会北海道支部講演会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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