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2023 年度 実施状況報告書

エンドセリン受容体の新規結合蛋白の解明と、これに基づく心臓血管病への新治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K06252
研究機関筑波大学

研究代表者

宮内 卓  筑波大学, 医学医療系, 教授 (60222329)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードエンドセリン / 受容体 / 心臓血管病 / 循環器薬物治療学 / スポーツ医学
研究実績の概要

心臓血管病の治療法と予防法に関する研究で、心血管作動ペプチドであるエンドセリンは重要な役割をはたしており、薬物治療学的アプローチとスポーツ医学的アプローチの手法で、研究を進めている。エンドセリン受容体遮断薬は、今後の心血管疾患への治療において益々重要な役割を担うことが期待される。エンドセリン受容体は2つのサブタイプ(エンドセリンA型・B型受容体)があり、どちらもGタンパク質共役型受容体(GPCR)である。
心臓血管病(心筋梗塞、心不全、脳血管疾患など)は死因の上位を占め、さらに社会的問題となっているフレイル症候群や認知症の発症原因にもなり、これら循環器疾患への治療法と予防法の中でエンドセリン系活性化は重要な進展因子であり、受容体遮断薬でのエンドセリン系への介入や、運動トレーニングによる内因性エンドセリンへの抑制は、疾患の進展への改善に重要である。高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)などの生活習慣病へ適切な薬物治療と、薬物治療のみでは心臓血管病への進展を防げず、この予防には運動療法などを併用することで内因性エンドセリンを抑制することが大変重要である。
心臓血管病および生活習慣病への種々の薬物治療において、心臓血管系に作動する生体内物質であるNO/エンドセリン(血管内皮から産生される)、そしてレニン・アンジオテンシン系および交感神経系(アドレナリン/ノルアドレナリン)への各受容体遮断薬は、それぞれの作動物質間のクロストークにも影響を及ぼしながら疾患改善効果を引き起こしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の成果の一部は、日本体力医学会特別大会-2023東京シンポジウムなどで発表し、高く評価されている。

今後の研究の推進方策

薬物治療学的アプローチの手法で研究を進め、さらにスポーツ医学的アプローチの手法での研究も進める。これらによって、エンドセリンとその受容体(エンドセリンA型・B型受容体)に関す詳細な解明につながることが期待され、心臓血管病(心筋梗塞、心不全、脳血管疾患など)と、さらに社会的問題となっているフレイル症候群や認知症への治療にも役立つエンドセリン学の研究の進展が期待される。

次年度使用額が生じた理由

薬物治療学の研究での2023年度の消耗品の購入が当初予定より少なくてすんだので、これらは次年度使用として薬物治療学の研究での2024年度の消耗品の購入へまわす予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 心臓血管病の治療法・予防法へのスポーツ医学と薬物治療学2023

    • 著者名/発表者名
      宮内 卓
    • 学会等名
      日本体力医学会特別大会-2023東京シンポジウム
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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